お父さんの「お前は何も分かっとらん」は、俺の苦しみや孤独を分かってくれって全身からの叫びだった。
登場人物みんなが、身がちぎれるほど、家族からの共感と理解を求めてもがいていた。
灯ちゃんがノートを…
阪神淡路大震災の翌月に生まれた在日韓国人の灯(あかり=富田望生)の高校卒業から12年間の家族や職場での苦労や葛藤を描いた作品。実力派女優:富田望生ちゃん主演作ということで楽しみにしていた。
意外に…
美少女枠ではない富田望生ちゃんの確実な仕事振りに感動した。神戸長田が、在日コリアンの多い地区だという事はお恥ずかしい事に、知らなかった。甲本雅裕演じる二世の父親の嘆きが、最早家族にとってはモラハラ。…
>>続きを読む基本切り返しではなく長回しで会話を撮るので富田望生さんの演技力の高さが伝わってくる。
フレームアウトして、画面外で泣き叫ぶところは圧巻だ。
そのほか、電話を介した声のみのコミュニケーション、父親の口…
このレビューはネタバレを含みます
名越康文先生が語っておられた事がきっかけで観ました。安和隆という精神科医が阪神淡路大震災で被災者の「こころのケア」に務めたドキュメンタリーである「心の傷を癒すという事」という本がヒントとなっている。…
>>続きを読む鬱病の辛さに寄り添いつつも暖かな眼差しを伴う秀逸な長回しカメラ。
予告編などからパンチが強そうなドラマだなと思った本作を見に行ってみた。
まず本作は家庭環境や人間関係により鬱病を発生してしまった女性…
このレビューはネタバレを含みます
出会った人たちが灯にかける言葉が良かった。きっとこれからも苦しいことは多いし、向き合っていかなければならない。
「私は私として生まれてきてしまった」がここまでの自分を受け入れようとしている気持ちが感…
苦しかった。
分かり合えなさと、もどかしさと、理解してほしい気持ちと、理解してあげたい気持ちと、全部ぜんぶ、苦しかった。涙が止まらなかった。
勝手に背負わされて、誠実さゆえに背負ってしまって、吐…