河合優美を通してとある時間と空間を共有する映画でした。
ずっと波の上でたゆたうような、薄い氷の上を歩くような、何とも言えない不安で心地良い時間が過ぎていきました。
必要な情報はほとんどなく、決し…
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ナミビアの砂漠を求めて映画を漁っているのか。
ナミビアの砂漠みたいな今に寄り添ってほしくて観ているのか。
現実の生活に落とすならばと、そんな風に観ていた。
主人公は幼いころ性的虐待にでもあってフラ…
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困難さの証明による哀切と映画の救い。
本作は撮影と録音が特徴的で、どこか野生動物を思わせるような本能的な生き方、考え方をするカナ(河合優実)という人物を、時にそこに生息している生き物であるかのよう…
初っ端の引きから寄りになるカメラワークがとてもすきだった。
ナミビアの砂漠はメタな視点が多かったり割とハイコンテクストな部分はあったがそういうのが好きなので面白かった。
物質的なもの、組織的なものに…
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途中までは、何か夢中になれるものをまだ見つけられていなくて、とりあえず毎日をなんとなく生きている若者の話なのかなとか、
わたしは最悪と似た感じなのかなと思っていたけれど、違った
カナに共感はできない…
これは病的なのだろうか。乾いた心に潤いを求めて彷徨う、そんなもの無いと知っていてもなお、探し求めてしまう、そんな乾き。まるで獣のような生き方、でも人間になりたいという矛盾。他者への反抗は自らの現状へ…
>>続きを読む演出と脚本とそして川合優美が秀逸。カットの繋ぎ目や後半の表現が印象的で効果的だし、セリフとキャラ作りにも実存感がめちゃある気がする。ちゃんと世界があるように感じれた。
話は若い女性監督ならではのス…
細かな動作に現れる不安や不満、ためらい。セリフの腐らなさ、宙ぶらりんになりかける寸前のような間がよかったです。全体的に今っぽいパワーに満ちていて汗臭くて獣っぽくて汚くて病的。後半はすこしだれてしまい…
>>続きを読む©2024『ナミビアの砂漠』製作委員会