このレビューはネタバレを含みます
京都編を捨てることで、東京編を輝かせた作品。
冒頭20分くらいの京都編は、正直かなり省エネである。
いかにも映画村のような小規模なセットで、大してエキストラも登場しないし、カットも退屈である。
そ…
地味な映画である。派手なシーンがあるわけでもなく、きっちりとした画面構成と人物造形で見せてくる、ここ数年では頭ひとつ出た「日本映画」である。
特に評価すべきは、田中陽造の脚本である。
会話の中に人…
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大正ロマンの上質な映像美を堪能できる作品。
背伸びして粋がる中原中也(木戸大聖)、感性が鋭すぎる故に流され感情的に相手にぶつかる長谷川泰子(広瀬すず)、ダンディを気取りながら根底では何よりも才能を愛…
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映画のスタッフに、君の演技はシネマなんだよと言われた泰子が、は?私はいつだって主役ですけどと返すシーンが好き。私もそう在りたいと思った。
これは褒め言葉ですが、小林が文豪らしく身勝手で、最高に人間味…
中原中也を知らなかったから偏りもなく観れた。
エンターテイメントとして。
なかはらなかやだと思ってた。
昔の人って靴をちゃんと脱ぐものだと思ってたけど踵踏んで脱いでるのみてなんか、親近感?みたいなの…
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youtubeの予告編をなん度も見返して楽しみにしていた作品。どのシーンも美しく、胸がいっぱいになって思わず泣いてしまいそう。
「私たちの不幸」といってましたが、こちらの目が潰れそうなほど眩しい青春…
中原中也と小林秀雄という、文芸の巨塔二人の関係を、二人と関係を持った長谷川泰子を軸に描く。
まぁとにかくショットがいいんですわ。最初の京都の町屋のショットとか特に。
長谷川泰子の自律の話としてみ…
女優・長谷川泰子、詩人・中原中也、文芸評論家・小林秀雄の三角関係を描いた愛と青春のヒューマン・ドラマ。
舞台が大正時代という大昔に設定されているが、劇中で語られる登場人物の価値観は令和の現代でも通…
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