
晩年のゴダールの引用とコラージュの手法によりながら、みじかいこともあってシンプルな「遺作」である。
めずらしく無音のシーンがおおいのも特徴。
「遺作」のようなものを撮りつづけたゴダールも、ほんと…
映画作家の中でいちばん好き、がどんな幸福な映画体験を経ても揺るがない彼の遺作をギリギリ映画館で観ることができた世代で嬉しかった。
第一部に大好きな「はなればなれに」の名シーンとアンナがカットに入…
遺言としてはっきりと意識された映画に対してスコアをつけられない。あらゆる死のイメージを繋いだのち、死に際にある自分の姿を添えるのは、映画監督として最高の遺言の残し方だと思う。映画そのものに対する思考…
>>続きを読む途中で構造を説明するとオチを見る前にオチが見れる。色んな映画の死を見たことがある。自分を撮るのは嘘つき?YouTubeなら巻き戻すし倍速にもする。理解力がお爺ちゃん。映画館も空間という媒体?バックビ…
>>続きを読む「これが遺作とは、ちと寂しい」
人情紙風船について 山中貞雄
これって本当にゴダールが作ったのかなぁ〜。キレがイマイチ。遺作という情報しか知らなくて、本編のエンドロール中に帰る準備した小生は呪わ…
ラストのゴダールには問答無用に涙ぐむ。『ホワイトハンター ブラックハート』のイーストウッドが重なった。
面長な白馬のクロースアップは「宇宙は一本の指であり、あらゆるものは一頭の馬だ」というゴダール…
正真正銘のゴダールの遺作。
イメージの本のアウトテイク的な掌編でタッチも似ている。短いながら⼆部構成になっており、僕の大好きな「軽蔑」や「はなればなれに」が引用されておりジーンと来た。
キレキレの音…
ゴダールの走馬灯という印象。彼を構成するDNAのように、螺旋状に絡み合う「イメージ」を観測するMRIとしてのシナリオ。
しかし『奇妙な戦争』のようなイメージの羅列ではなく、露骨に「死」へのアプローチ…
©Écran noir productions — Arte France — Nekojarashi/Roadstead