重たい。母を施設に預け、死んでも涙を流さない、神の存在など信じない男は、非道の男だから犯した罪も憎悪からに違いないし、情けを掛ける価値もないと、錯乱と正当防衛から人を殺してしまった主人公を執拗に陥れ…
>>続きを読むヴィスコンティの描く貧困層の限界をまた感じることとなった。
ヴィスコンティが主役であるマストロヤンニを衣装を含めきれいに撮りすぎている。ムルソーが直面した不条理や、暗い独房での持念、神父との会話など…
夏の酷暑。汗を拭う姿が悩み頭を抱えるようなマストロヤンニ。遠くに並ぶ傍聴者たち。団扇で汗を飛ばす姿が冷たく映る。独房での最期、警備員がマストロヤンニの両手を拘束する。掌を奪われたマストロヤンニは憑き…
>>続きを読む『異邦人』観賞。カミュのノーベル文学賞受賞に寄与したといわれる原作小説。「今日、ママンが死んだ」から始まる一連の不条理。主人公のムルソーは母親の死に悲しめなかったどこか孤独を讃える人物。ひょんな事件…
>>続きを読む原作アルベール・カミュの「異邦人」
背伸びをしたい高校生の頃に友人と競争する様に読んだけれど、哲学的で難しかったし細かい所はすっかり忘れてしまった。
「それは太陽のせいだ…」というセンセーショナルな…
中盤までの、アルジェリアの太陽やビーチでアンナカリーナと戯れてるシーンは面白かったけど、後半の法廷劇以降は少し間延びしてたかも…
映像は原作のどことなく気味が悪い雰囲気が出てて、さすが巨匠(*☻-☻…