ドストエフスキーの『罪と罰』にインスパイアされたブレッソンのスリ。
実際のスリ師による指導の入ったスリの手捌きは鮮やかながら、それを追うカメラワークがめちゃくちゃ自然でかつ淡々としていて気付けば没…
初ブレッソン作品。ドストエフスキー『罪と罰』のラスコリーニコフのように人を殺すほど過激ではないし、手先がめちゃめちゃ器用ってわけでもないのに自らの実存証明のためにスリを続ける貧乏青年の救済物語。
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後期の作品しか見たことがなかったので劇伴が時折挟まれているのが印象的。
これも後期との比較だけれど、白夜ややさしい女では主人公の都合とは別の方向に動いていってしまうヒロインに翻弄される、という構図だ…
授業で観2
ブレッソンの求める極端に削ぎ落とされた演技の効果を大いに感じた。ミシェルが必要以上の行動をしない人物である分、少しの変化(階段1段飛ばし、とか)から彼の動揺を感じさせられた。また、ミシェ…
「働いたら負けかなと思ってる」クソニートが、有能なオレサマーだけに富を再分配出来るなどとラスコーリニコフな哲学を掲げて犯罪行為。友人の忠告や刑事の脅しにも負けず、在野のプロからヘッドハンディングされ…
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