冒頭のアップから圧倒的。遠ざかっていく馬車を見送るショットの反復、音楽サロンをもう一度立ち上げる契機となる鏡(そして祖先の絵と繋がる額縁、血の復活)、杖を持ち上げることで蜘とシャンデリアが繋がり、さ…
>>続きを読む階下に降りたく無い、動きたく無いというのはある意味メタファー?
没落したく無いという気持ちの現れ?
自分が名家であることにかまけた没落貴族の最後の望みの音楽サロン
自分の足元を這う黒蜘蛛
シャンデ…
冒頭、闇にゆったりと揺られるシャンデリアに、痙攣的なインド楽曲が添えられる。これが、身の毛もよだつような不気味さと高揚感で、ただならぬ物語の幕開けの予感となった。そして今作を全編占めるインド楽曲に…
>>続きを読むカースト制度、音楽、ヒンドゥー、大自然、動物。すべてがインド。
水の上でもがく虫。先祖の自画像に張り付く蜘蛛。消えていく灯り。主人の虚勢によって堕ちていく様子が様々な暗示によって示される。
音楽サロ…
メモ書き的にざっくり。
時代の境目の悲劇。
没落貴族の主人公が、お金がないのに貴族趣味の音楽サロンに執着する。
その結果悪天候なのに妻子を船に乗せて死なせてしまうし、蓄えも全く無くなってしまう…
20世紀初頭、近代化の波が押し寄せるインド・ベンガル地方。地主階級の没落が進む中、貴族の誇りを胸に生きる男ビションボル・ラエは、かつての威光を忘れられず、音楽と舞踊に耽溺していた。彼の心の拠り所は、…
>>続きを読む誇りを捨てなかった男の話し。
最後に開く音楽サロンの
踊りや音楽が素晴らしくて
没落を目前にした貴族の男が
最後にして大満足の渾身の音楽サロン、
が本気で伝わってきた。
その家にはすでに…
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