このレビューはネタバレを含みます
川端康成の「浅草の姉妹」が原作。モダンガールと芸者、管弦と三味線、昼と夜、音楽が視覚情報に作用していることが最も典型的な形式によって理解された。音楽を抜いて鑑賞すれば印象も変化するかもしれない。芸者…
>>続きを読むタレ目の主人公が高峰秀子そっくり。成瀬はあの顔好きなんだな。姉妹のため不幸を引き受ける中間子。救いのない話でも、長屋のお隣がのんきに三味線に合わせて桶作ったり、少女が包み紙のあんこ拭って食べる場面ぶ…
>>続きを読む1935年製作公開。原作川端康成。脚色監督成瀬巳喜男。成瀬監督の初トーキー作品ということです。
川端康成の原作ということから異界の世界でも描かれているかと思ったが、そのような雰囲気を漂わせている長…
戦前の娯楽の中心地だった浅草の様子が写されている。夜の漆黒の中で電灯だけが隅田川に反射している画面が非常にスタイリッシュ。三女が加盟している浅草オペラの様子も面白く、こういう所で川端康成らも推し活に…
>>続きを読む『乙女ごころ三人姉妹』(1935)PCLに移っての成瀬巳喜男監督作品でさらにトーキー第一作目。当時の浅草などの様子がうかがえる可愛い感じの作品。音響に気を使って作ってるのも分かる。
2014年6月…