鶴八鶴次郎の作品情報・感想・評価

『鶴八鶴次郎』に投稿された感想・評価

3.6

山田五十鈴かわいすぎか!こういう役があるのを知ってから『流れる』とか見るとまた印象が変わってくるのかもしれない。長谷川一夫まだ太ってない
ベタだけど、序盤は横並びで撮られることが多く、喧嘩するとカッ…

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3.7
今まで繰り返されてきた喧嘩は、お互いを想うがゆえの、自分の為の喧嘩であった。最後の喧嘩は、相手を愛するが故の相手の為の喧嘩だった。

難しいことを書いて、この作品のもつ純粋な面白さ、儚さを壊してしまいたくない。

だが、あえて難しいことを書くと、この作品での成瀬の狙い、研究ポイントは、喧嘩をした2人が次の瞬間には「悪かった」「いえ…

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昼
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切り返すと喧嘩が始まる。発する言葉を越えて心が通じ合うのはふたりが横並びで座っているときというのは映画のルールのひとつかもしれないと思った。最近見たのだと『陪審員2番』『女咲かせます』にもそういうシ…

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とにかく粋な映画。
小気味のいい2人のやり取りは、飾り気がないのにどこか洒落ていて、三味線と新内語りはさすがの素晴らしさ。ストーリーも人情に通じていて、押しつけがましくない優しさがじんわり伝わってく…

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amin
4.0
非常に分かりやすいストーリーで、最後まで面白い。分かりやすいからこそ、ラストの思いやりに泣けてしまう。粋にも程がある。長谷川一夫と山田五十鈴の息のあったやり取りが、心地いい一本。
4.7
このレビューはネタバレを含みます

なんて生々しくて若々しい映画。レオスカラックスの初期の映画みたいだ。最初は湿り気がなく光が若々しいのにだんだん荒んでジメジメと暗くなっていく。長谷川一夫の襟足はこざっぱりして足袋も綺麗だったのに薄汚…

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「歌行燈」と並ぶ成瀬巳喜男の芸道ものの大傑作。新内の長谷川一夫とその三味線の山田五十鈴、ふたりの丁々発止のやりとりは見もの。
お付きの藤原釜足も良い味を出している。
まだ二重顎になっていない長谷川一夫の色気と、鼻の高さが強調される横顔のシルエットが引き立てる山田五十鈴の美しさがフィルムに定着されている。
2人の仲が良いときはぎこちなく進む会話(素人みたいな棒読み)が、喧嘩になると一気にドライブする。どちらかというと分かりやすく解決する人情ものと言えるかもしれない。

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