浅草歓楽街が変貌しつつあった。映画街の形成、レコードの普及、キャバレーでのダンスの隆盛。そんな中、時代遅れの三味線を弾いて唄いながら飲み屋を廻る門付堤真佐子と、母林千歳から許されダンサーとなった妹梅…
>>続きを読むお染の苦労と姉妹を思う優しい気持ちが沁みた。堤真佐子が素晴らしい。現代にもある三姉妹の物語はやっぱり歴史が長いなと感じる。ラストシーン良かったなぁ。レコードの音飛びも耳に残る。幸薄な感じ漂う姉妹が出…
>>続きを読む池袋・新文芸坐での『成瀬巳喜男監督特集』で鑑賞。
母親が娘の三姉妹に三味線流しをやらせて生計を立てているが、長女は不良の仲間とツルんでしまい小杉という男とデキている。次女が一番しっかりしており、「…
成瀬のトーキー第一作らしい。サイレント映画的表現が随所に入り混じっていて面白い。完全にサイレントシーンもある。
特にアンパンのくだり。アンパンのくだりはかなり爽やかで面白かった。ストーリーと直接関…
成瀬のトーキー作品の中では相当実験的な1本らしい。
確かにスピード感(カメラがよく動くし、まずカメラの動く速度からして成瀬の映画とは思えない)とか映ってるものが他の成瀬作品とは全然違うし、ものすご…
上野駅がまだ別れの地だった頃の話
まだまだ高い建物なんてない電飾も少ない浅草寺や隅田川周辺だけでもなかなか見もの
洋装で華やぐ娘も家は木造、新婚夫婦も四畳半アパート住まいで饅頭やら団子で昼飯済まして…
成瀬初トーキーということで歌曲が盛りだくさんだがむしろ湿度高めの大袈裟なメロドラマ。テンポはまだサイレントの触感。科白の間が愛おしい。レヴューと路上、西洋と東洋の対比。流しはもはや斜陽産業で物悲しい…
>>続きを読む成瀬さん初のトーキーらしく。
三味線で流しをする姉の小唄
クラブで踊り子をする妹のモダンな音楽
その二つが劇中交互に流れ、とても気持ちいい。
音楽、街の風景、人々の暮らし
新旧入り混じるそのコン…