幻影は市電に乗って旅をするの作品情報・感想・評価

『幻影は市電に乗って旅をする』に投稿された感想・評価

Scotch
4.2

ただそのタイトルに惹かれてずっと見たい見たいと思っていた映画だが、ようやく見ることができた。
偶然にも『仮面の報酬』に続いて、メキシコを舞台にした軽快なロード・ムービー風の映画だった。
とある市電が…

>>続きを読む
324
4.2

夢幻の終点、冷静な早朝の帰路。楽団と肉塊、神性も交えた混沌市電が駆ける夜。吊り革に吊られた豚の頭が揺れて、落ちる紳士のハットよ。帰路、文字通り立ち塞がる幾多の障壁。バディと妹兼思い人のミニマム構成。…

>>続きを読む

廃車になる市電を勝手に乗り回す、電車の運転手と修理工。ふたりも明日退職するのだ。廃路線に入り込んだり、さまざまな客も乗りこんで来る。これはメキシコ版『ありがたうさん』の様相を呈しているし、乗客の肉塊…

>>続きを読む

メキシコ時代のブニュエル映画。

メキシコでポピュラーだった「下町劇」というジャンルのコメディだそうな。確かに品があるとは言えない喋り方に、ブルジョワを批判するような少しの展開、インフレに苦しむ大衆…

>>続きを読む
最後のナレーションがよかった

今日もどこかでなにかが起こってるんだろね
-
絵に描いたような老害のお爺さんが可哀想な目に遭う。
ラストのナレーションがずるい
-
このレビューはネタバレを含みます
劇が結構本格的で面白かった。

みんな怪しいね怪しいねと言いながらとりあえず乗って、変なところで降ろされて歩いて家に帰って、でもこのプチ事件のことは何となくこのまま忘れていくんだろうな。

シュルレアリストの画家の一点の絵全体が、シュルレアリスト的である必要は全く必要がない。論理的にそこにあるはずのない小さな細部があれば、それで充分なのだ――ルイス・ブニュエル

ブニュエル監督による「…

>>続きを読む
4.2

シュルレアリスム映画の巨匠だけあって「意味不明なのに面白〜い」という気分になる最高の不条理電鉄コメディー。🚃

夢と現実が交錯する摩訶不思議な構成に加え、くせ者揃いのキャラクターや随所にあるブラック…

>>続きを読む

なかなか面白い世俗的コメディ。運営のいいかげんさもこの時代の大らかさそのもの。盗んだ廃車予定の市電で走り出す酔っ払った二人の運命やいかに!(乗客も勝手に乗ってくるよ)台詞なしの遠景ショットでユーモア…

>>続きを読む

あなたにおすすめの記事