飯倉という一族の哀れな歴史を描く地味で悲しい大河ドラマ。
武士道残酷物語というくらいだから時代劇映画だと思って見始めたらスーツのおっさんが映って病院に女が運びこまれるところから話が始まるのアヴ…
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7月に閉館する東映最後の直営館。
2階最前で鑑賞。
面白かった。
個々の尺には差があれどオムニバス。
最初の1人こそ自主的だったが、あとは横暴理不尽。明治期と最後の1人に至っては忠義というよりもは…
日本の社会構造における個人の抑圧を江戸時代から描いた作品。これ見ると時代劇ファンだけど、武家社会は嫌だなと思ってしまうが、現代の会社社会も同様なんだよなとも思わされる。主君のために自己犠牲とね。まあ…
>>続きを読む━━━何に忠を尽くすべきか━━━
クソみてぇな上下関係、クソみてぇな上司に囚われ続けた日本人の悲劇を克明に映し出す。現代パートで修が発する「会社には一生勤め続けなきゃならないからな」というセリフに…
映画が始まってすぐ目にする南條範夫の文字。ああ、あの残酷時代劇漫画原作の。という事は。
江戸時代から昭和まで飯倉という姓の人間7代を描いた残酷なエピソード。最初こそまだ失態を挽回するため割腹して果…
中村錦之助の演じ分けがすごい。あどけない若衆から威厳のある老剣士までしっかり演じ切ってて見事。
上司がろくでもないとその下で働く部下もとんでもない目に遭いますよ、という話を七通り見せられる。
作り…
現代の飯倉進がご先祖様の受難の歴史を紐解く物語。
江戸中期の飯倉修蔵がピーク。とにかく碌でもない殿様。
明治の飯倉進吾は、これはご先祖もあかん人とちがうか。
“進吾さん、あなたという人は…”
…
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残酷物語とは言うけど、錦之助がただダメ野郎なだけじゃん。でもその結果、関ヶ原の戦いの後、現代まで長らえてこられたとも言える。とすれば、それは運命、その運命に耐えなければ生き残れなかったとすれば「残酷…
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