続・忍びの者の作品情報・感想・評価

「続・忍びの者」に投稿された感想・評価

前作の天正伊賀の乱から、今作の舞台は、本能寺の変~千石堀城の戦いへ。
シリーズ通して、投入人数や惜しげ無い爆破など、合戦シーンにはチカラが入ってます。
その裏で密かに暗躍するのが、我らが雷蔵、石川五右衛門なのです。♪

信長から執拗にイジメられる光秀を、言葉巧みにそそのかす五右衛門。
燃え盛る本能寺の中、進退窮まった信長に迫る五右衛門。

「―――フハハハハ!」
「?貴様は誰だっ…!?」
「…幽霊だ。貴様に嬲り殺しにされた、伊賀忍者の幽霊だ…!」
信長の腕を斬り落とす!脚を斬り落とす!サディスティックに斬り刻む五右衛門…!

「…苦しいか?もっと苦しめ…!死ねッ!俺の観ている前で、死ねえ!
―――ハァッハハハハハハハ!!」
…おぉ、鬼気迫ってたねぇ。
そう!信長を直接仕留めた者…、実は石川五右衛門だったのだ!!

永井智雄の演じる家康が、一見とても人当りの良さそうな人物なんだけど、
五右衛門が用済みになるとバッサリ。自分はしたたかに美味しいトコ取り。☆

紀州雑賀にも、三成、秀吉の軍が攻め入り全滅。
秀吉暗殺に失敗した五右衛門は、ついに釜入りの刑に…!

―――えぇっ?こんなトコで終わり!?
気になるやん!メッチャ気になるやん!!
mitakosama

mitakosamaの感想・評価

3.6
スカパーにて。雷蔵“忍びの者”シリーズの2作目。
昨日レビューした篠田版“梟の城”に比べ、同じ世界観の映画化なのに何とも面白い事か!

前作で信長に伊賀の里を滅ぼされた所からの続き。
忍者を捨てた石川五右衛門(雷蔵)だが、信長の追っ手に赤ん坊を殺されてしまう。奥さん(藤村志保)の故郷に行き一向一揆の雑賀衆に混じる。

このサイカシュウってのがあまり詳しくないのだが、どうも和歌山の地侍の傭兵集団だったらしい。頭領が鈴木孫一。海洋貿易で種子島から鉄砲を入手してたらしく、今作でもそういう描写がある。へ〜〜〜〜。時代考証がめっちゃシッカリしてて勉強になるぅ。

同じ伊賀出身で家康に就いた服部半蔵の申し出もあり、信長攻略の為に明智光秀をけしかける作戦に出る。
前作で百地三太夫が行った、自分の手を汚さず内紛を起こさせ手柄を取る手段を今度は五右衛門が決行するという展開。前作の前フリを巧く継いでいる心憎い脚本!
忠義を尽くしてる信長が秀吉を重宝するストレスで焚き付ける作戦。
因に秀吉を演じるのが東野英治郎。似合ってるけどちょっと歳をとり過ぎ?
また、織田側に間者に入ったくの一に坪内ミキ子。若い!超カワイイ!いじわるばあさんのお母さん役と全然違う!カワイイので、森蘭丸と良い仲になる。

本能寺の変に乗じて信長を討つ五右衛門。この合戦シーンのセットも込みで大迫力。矢とか本当に射ってるのか?キケンじゃないのか???
しかも信長の手足を斬り落とす五右衛門の残虐的なシーンよ。斬って血が出ない様式美な時代劇じゃない。もう血まみれのリアリズム。

ココまでで中盤だよ。濃いなぁ〜
ただここから若干中だるみしちゃうのは勿体ないかな。中盤のクライマックスが派手過ぎた。

秀吉と明智の天下取りと、虎視眈々と狙う家康。
雑賀の集落を秀吉に攻め滅ぼされ、半蔵のバックアップもあり秀吉を狙う五右衛門。失敗に終わり釜湯の刑に。

史実を巧く織り込んだフィクションとして、将軍家の政治ドラマと忍者の駆け引きと翻弄をドラマチックに描いた。前作以上の傑作!
白黒にだって鮮血は飛ぶ! 山本薩夫「続 忍びの者」

小林正樹の『切腹』では切れる筈のない木刀で切腹を強要させる正視に耐えぬシーンがあります。
サラッとかわして後は観るものの認識処理に任せてくれたらよいのですが小林正樹監督は真性ドSらしく悶々と苦しむ切腹武士の姿を見せてくれました。
で山本薩夫監督もなかなか負けておりません。
捕らえた忍者の耳は斬り落され、生首は無数に晒され、赤ん坊は炎に投げ込まれ、信長(若山富三郎)の手足がズバズバ夥しい流血と共に落ちていくなど結構やりたい放題。
けど悪趣味グロ感が意外と低いのは白黒映像の画力と山本薩夫監督の演出力の所以なんでしょうね。
ところで盗作の天才タランティーノ監督は『キル・ビル』の製作においてどこかでこの『忍びの者』に言及してましたか?どなたか詳しい方、教えて下さい。
あの盗っとがこの作品を観逃しているわけないのですから
赤子を焼き殺すシーンだけ良い。
オチも続編を考えなければわりと好き。
左翼のサッちゃん、思想性が鬱陶しい。傑作なのは「牡丹灯籠」ぐらいか。