眠狂四郎無頼控 魔性の肌の作品情報・感想・評価

「眠狂四郎無頼控 魔性の肌」に投稿された感想・評価

mmm

mmmの感想・評価

4.4
竹の束が転がってくるトラップを、自身が身に付けてる帯と刀だけで切り抜けるとこの編集が上手い。
毒を盛った茶屋の男を切り捨て、障子の裏に潜む男を刺殺。障子を破って倒れる男の奥に猿轡をつけられ悶える本物の茶屋の店員が映る。この情報量を5秒くらいの1カットで説明しちゃうの凄すぎ

色仕掛けしてきた女のあんまりな自滅に笑える。

ラストの殺陣は、成田三樹夫の背景は風に揺れる染物、雷蔵は静謐な河原。どっちが勝つかは一目瞭然な演出。
Catman

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5.0
1967年公開当時のキャッチコピーがフルってます。『今宵また、抱いた女体に殺気が走る!抱いて燃えず、斬って冷たし円月殺法!』

自分はまだまだ眠狂四郎ビギナーでありますが、本作も抜群に面白い。毎度パーフェクトな市川雷蔵に加え、成田三樹夫や金子信夫らの濃厚な個性派もナイスなキャスティング。女優陣も魅力的で、何と言っても久保菜穂子。すれっからしの矢場の女なんだけど狂四郎にぞっこんLOVE、スタイルが良くてお茶目で美人、こんなん惚れてまうやろ! 彼女の作品全体への貢献度はかなり高し。そして若き鰐淵晴子の何とまぁ可愛らしいこと。
池広一夫監督の拘りの映像とケレン味たっぷりの演出も絶好調。普段なら突っ込みを入れたくなる様な奇抜なアクションやコントすれすれの展開もこのシリーズ特有の漫画チックな世界観の中ではバッチリハマる。次々に繰り出される狂四郎の数々のニヒル過ぎる名(迷)セリフも然り。渡辺岳夫による、スパニッシュギターとフルートが印象的なマカロニテイストのテーマ曲もツボる。
本筋に全く絡まない賭場のシーンをすっ飛ばして、もっと成田のキャラを深く掘り下げたらクライマックスに向かって宿命の対決という緊張感がぐんと高まったんじゃないかなぁとは思うんだけど、ここで名悪役のエンタツが登場するのは俺得でした。

『座頭市』とキャストやスタッフがクロスオーバーしながらも、それぞれ異なる魅力に溢れる両シリーズ。大映黄金時代のプログラムピクチャー恐るべし。
mitakosama

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2.7
スカパーにて。何故かあまり物語に乗れず、話が入ってこない。理由を探して2回目も見たが、それでもわからん。単純にマンネリ化により面白くないからだろうか?

狂四郎がマリア像輸送の護衛依頼を受けて京へ。マリア像を狙い島原の乱残党の隠れ切支丹“黒指党”が襲う。黒指って…
自分の異人の血を嫌う狂四郎だが、京に姉が居るとの情報を確認するのも旅の目的の一つ。
同じく異人との混血である黒指党の首領(成田三樹夫)と対峙する。

まず、隠れ切支丹云々の設定が女妖剣と似てるんだよね。他にも色々既視感があるわ。
そして、京への旅路が(ある意味面白いが)長い割に本編とあまり関係なくダレる。ここが最大の要因かも。旅の途中でお色気刺客が次々と襲ってくるのを笑いながら見る度量が必要。
そして、ハーフキャラである黒指党首領が思った程の強設定でなかったのも惜しい。本来は狂四郎にとって鏡写しの様な対になる存在で、もっと強キャラとして描かれるべきだったのでは?せっかく成田三樹夫を起用しているのに。

敵の意外な正体など見所もあるが、僕は正直あまりハマらなかったな。
りん

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4.2
初めて観た眠狂四郎
殺陣がめちゃくちゃかっこよくて面白かったから8000点
めちゃくちゃ面白い。
黒ミサと赤子の泣き声に狂四郎の出生をオーバーラップさせるオープニングからして最高。

マリア像を狙って襲ってくる邪教集団と戦う図式がまず面白いし、そこに「不義の子供」として狂四郎やライバル、ゲストヒロインが絡む構成が上手い。
ライバルの成田三樹夫がカルト教祖らしい狂気的な振る舞いをしてて目を引く。

またこのマリア像を届ける旅路が見せ場たっぷりで楽しすぎる。
刺客が悉く三文芝居で狂四郎の隙を突こうとする展開は笑うし(狂四郎が相手しなかったらどうすつもりだったんだ?)、
そんな中でもアクション演出はキメキメなのがたまらん。
竹林での襲撃とか凄すぎ。
締めの砂浜での立ち回りも狂四郎の感情の爆発が伝わる鬼気迫る演出と『剣鬼』ラストばりの集団戦が最高に昂ぶらせてくれる。
ことサービス精神においては池広一夫は三隅研次より上だと痛感。

中盤の賭場の話が本筋と全く関係なくて吹いた。
Hawkwind

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3.0
今でいうカルト教団vs狂四郎編。ラスボスの教祖は成田三樹夫。
脚本がミステリー仕立てになり、最後の種明かしにアッと言わせる構成で、狂四郎以外の出演者が全て死んでしまうという展開に唖然。
ちなみにこの作品の円月殺法シーンは、撮影技術の向上のためか一番格好いい。
青二歳

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3.8

このレビューはネタバレを含みます

シリーズ9作目。
監督:池広一夫(2/4)
脚本:高岩肇(1/3)
撮影:竹村康和(4/4)
音楽:渡辺岳夫(1/4)
【巻き込まれる騒動】マリア像をめぐるカルト教団"黒指党"と闕所物奉行(双子)の強欲。

【覚え書】
前作でやり過ぎてしまったので…路線をもどしもどし…アンチヒーロー眠狂四郎が復活です。⑧無頼剣は…同じく円月殺法を使う天知茂というライバルが主役を食うレベルの熱演で復讐の鬼アンチヒーローだったもんで、狂四郎ってばもっともな正論ばかり言ってましたからね。狂四郎はまっとうなヒーローじゃないのに。

オープニング音楽がめっちゃかっこいい。音楽はのちアニメ映画でも名をはせる渡辺岳夫。ちょっとテレビちっくでメロディアスなんですが、眠狂四郎シリーズもここまで来ると観客もベタを求めているものなので、中々マッチしていると思います。
④の生い立ち再現VTR。かっこいい。今作は成田三樹夫という狂四郎と同じ境遇の者が登場するので復習ですね。

金子信雄きたー!!この濃い顔!眠狂四郎シリーズのエログロ感にぴったり。むしろ何故今まで出てなかったのか不思議なくらいですよ。さらに成田三樹夫も登場。カルト教団"黒指党"の指導者です。成田三樹夫が金子信雄を呪う儀式してますよ…濃いなぁ。狂四郎は筋金入りの宗教嫌いなんですが、それが真正面に描かれてます。
⑧に続き落とし穴に落ちる狂四郎。ここ絶対笑っちゃう。あと殺陣はロケのシーンでストロボ撮影なんでちょっと新鮮。

【狂四郎の女たち】
久保菜穂子使いまわし再登場回。今の情婦は久保菜穂子なのね。狂四郎に尽くすのが嬉しそうで超かわいい!さすが狂四郎、ヒモの鑑。
ほか眠狂四郎ガールに鰐淵晴子。いつ見ても美しい…ほんもののドイツ系ハーフが登場すると…市川雷蔵と成田三樹夫がバテレンとのハーフって設定はムリがある。いや二人とも目張りメイクが映えるお顔立ちなので、結構ソース顔になるんですけども。
シリーズ第9作。今度はキリスト教を拗らせたヤツらと対決します。なんとその教祖様は成田三樹夫です!

ご存知、眠狂四郎は転びバテレンを父に持つ故にキリスト教、ひいては宗教そのものを憎んでいます。邪神教を信仰する彼らに対し、「神が人を作ったのではない。人が神を作ったのだ!」と、彼らの身も心をもバッサリ斬り捨てる様は爽快でした。道中全く関係のない挿話が挟まれたりもしますが、やはり安定して楽しめました。
シリーズ第9作。構図や色使いなどカッチリした映像美が特徴だが、最大のウリは本シリーズ初登板、音楽の渡辺岳夫。我々の世代には「巨人の星」「バカボン」「原始少年リュウ」「キューティー・ハニー」等ですっかり耳馴染。音楽が鳴り出すと気分が高揚する。ストーリー的には?な部分もあるが、ドンデン返しもあってまずまず。でも、いっそのこと鰐淵晴子も裏切り者にしちゃった方がよかったのでは? ところで、あの賽子のエピソードは何だったんでしょう?
tapes201

tapes201の感想・評価

3.5
狂四郎第九弾、魔性の肌。黄金のイエス像を争ういざこざに巻き込まれる狂四郎、ですが、瞼の姉を訪ねて京までのいわゆるロードムービーか。敵役は、黒指党首領に成田三樹夫、悪の大立者に金子信雄、ヒロインに鰐淵晴子、エログロに、キリスト教ネタ満載で、テーマは、「混血」か。監督は、池広一夫。まさにこれぞ、という感じ。個人的には、女妖剣で、びるぜん志摩を演じた久保菜穂子の演じる、おえんに完敗。「うーん、もう、いじわるっ」っすよ。反則っすよ。笑。