いつ消えてもおかしくない淡く曇った灰色の空気に流れる赤い血液、体に巻きつけられた白い風船が無機質な世界にこぼれ落ちる
当てのない孤独な魂が行き着く先は反対側の世界
生きる事を肯定できない自殺志願者…
孤独で静かな情景が音楽と合わさって唯一無二の映像作品に仕上がってた
ヴァンパイアという架空の存在と自殺志願者とSNSの社会問題的なテーマを組み合わせてこんな作品を作れるのは岩井俊二しかいないと思う…
このレビューはネタバレを含みます
死にそうな人間の儚さがとても好き。曇りがかった雰囲気と、白い風船、消えてしまいそうな儚げな女の子たち、血。
とても静かで美しい映画だった。
鑑賞後、しばらくしても思い出すシーンがあった。そういう映…
サイモンは自殺願望のある者たちに近づいては血を抜く自殺方法を提案し、その血を飲んで生きているヴァンパイアだった。
一方表向きには理科教師として働き、自宅でアルツハイマーの母親を看病する生活をしていた…
岩井俊二が描く洋画。あまりに良すぎた。
なんて繊細な色味と優しいカメラワークだろう。
一眼レフで撮ったなんて、信じられない。
「死」を、ここまで穏やかで美しく描けるなんて本当にすごい。
風船、天井…
きれいだった
行動は細胞の欲求と考えたら生きるのがもうちょっとだけ楽になりそう
最初のシーンの見覚えのある、曇り空の青が美しくてあの青をもう一度吸えた気がした
ラブストーリーだったのかは?だったけ…