このレビューはネタバレを含みます
溝口健二のサイレント道徳映画。教条的な話なんだけどちょっと泣けるシーンも。
あと当時の日本が一等国にならんと背筋をのばして遠い豊かな未来を見つめていたことが分かる。というかそうした背景を物語るためだ…
溝口健二監督最古の残存フィルムで価値の高さは認めるものの、文部省推薦のふるさと賛美を推奨する意図が見え見えの凡作。主人公木藤茂の、小学校卒業式答辞を読んだ秀才が家貧しく進学出来ずに地元残留の農村青年…
>>続きを読む物語自体はあまりにも露骨なプロパガンダ映画。しかしプロパガンダ映画だからこそ現在に至るまでプリントが残り続けたわけで…というなんとも皮肉な経緯を持つフィルム。
ピクニックの場面の自然の中に人物を置く…
溝口健二監督『ふるさとの歌』(1920)
ねこむすめにて鑑賞。
溝口の貴重なサイレント映画。
文部省が日活に製作を依頼したプロパガンダ映画らしく、都会を捨てた郷土愛が描かれている。
しかしなが…
溝口のサイレントは殆ど残っていない、しかし教育映画である本作はそれ故、ほとんど例外的に生き延びているという皮肉。
監督の名前には嫌でも刻印される作家的イメージを全ての作品に見出そうとする姿勢は賢明…