平凡な中年サラリーマン石野(小林桂樹)は会社の若いOLチエコ(原知佐子)と密かに不倫をしている
その秘め事を隠すために、ある殺人事件の証言に嘘をつくことになってしまう
その後の裁判でもなんとか嘘を貫…
誰の心にもある、都合の悪いことを誤魔化したいという気持ち、小さな嘘をついてしまう弱さを描いた秀作。主要人物が皆、自分のした過ちの程度によって報いを受けるところに綺麗に着地させる展開は、さすが橋本忍の…
>>続きを読むこの葛藤なんとなくわかる。みんな正直に生きられたらいいんだけど、嘘つかなきゃ生きていけない。ひとつの嘘はさらなる嘘を呼び、虚飾の人生が構築されていく。全て抛つか、虚に生きるか!橋本忍はやっぱりずっし…
>>続きを読む白黒ってだけで、ジリジリと迫り来る感じが緊張感キープさせます。その割にはストーリー自体にどんでん返しはなく、成るべくしてこうなったよね、っていうストーリー展開。驚きとか最後に真実がって言うんじゃなく…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
身から出た錆。
あるサラリーマンの男は部下の若い女と不倫し、ある日、女の住むアパートを出たところを男の家の近所の保険営業員の男と鉢合い、挨拶してすれ違う。
実はこの時、別の場所で連続殺人事件が起…
〝普通の男〟を演じさせたら、この頃の小林桂樹が最も似合う役者はいない。
〝普通の男〟を自然体で軽く演じる姿の中にも存在感がある。
表向きが〝普通〟であればあるほど、内面の〝異常〟さのギャップ感が恐ろ…