野田版「研辰の討たれ」を観ていて、
この作品を思い出し見直してみました。
「鬼の筆」によると、
橋本忍氏は、この作品をヨーロッパ旅行中に見学したローマ時代のコロシアムから思い付いたそうです。
コ…
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なんとも理不尽な侍映画。
ホコリを払ったらまた倍のホコリが湧いてきて、そのホコリが萬屋錦之介の体を覆い尽くす。製作者達が感じている怒りをそのまま投影させたかのような主人公の怒りが、封建制度が蔓延した…
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果たし状を、受け取れば、果たし合いに、応じざる得ず、勝っても、仇討ちとして、命を狙われる。そのため、『シンパチ』は、2人、斬り殺した。そのため、御家が、潰れそうに、なるため、兄、『ジュウベエ』は、『…
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些細な言い争いが元で、身を滅した1人の武士の物語で、武家社会における個人の生死よりも家名の存続を望む人々や、家同士の家格による処遇の差が産んだ理不尽が襲いかかる話。
やはり最後の決闘シーンは印象的で…
壮絶、萬屋錦之介劇場!
なんつーラストよ…。
ことの経緯は些細な諍い。
仇討って竹矢来で囲うとか会場づくりにも決まりがあるのか。作法もあって美化されがちだけど、そんなんじゃなかった。
仇討会場は…
まずジャケの萬屋錦之介さんのお顔ですよ。すごいです。こりゃ観るしかない!てなります。
とにかく、理不尽しかない世の中ですわ。
それでも自分の威厳だけは捨てたくないと思っても、なんの容赦もないんですわ…