自転車泥棒(1948)イタリア
監督:ヴィットリオ・デ・シーカ
ネオレアリズモ
・自転車を盗まれてしまった男が、子供と捜索しにいくが、絶望の末に魔が差し、子供の目の前で自らが泥棒を図ってしまい、失…
観ていて最後までとにかくずっとしんどい作品。きっとこれが戦後イタリアのリアルなのだろう。
父親が鈍臭く感じるのは、おそらく学がなく理屈で物事を説明できないからか。いつも悪手を選んでしまった印象。
息…
戦後のイタリアってこんなだったんだ。
嫁入り道具がシーツだったり、シーツ6枚と自転車が同じ価値だったり。
ネオレアリズモというジャンルの映画らしく、初めて観たけど当時の状況が興味深い。
つか、仕事…
起承転結のお手本のような、まるでイタリア版落語といったところ。
最初に自転車を盗んだ男も、戦後復興途中で貧困に苦しむ主人公と同じ境遇で、必要に駆り立てられての犯行だったのだろうか。
「ペイフォーワー…
髪を華麗にカールさせた小公子ばりの少年と背中あわせでブルーノがチーズを素手で食べているくだり、画としてわかりやすいのだけども、こういうシーンかなり苦手だなと思った。見てられへん。
子どもが連れ回さ…
こういうお父さんみたいな人見てると、なんかこう、もっと要領よくやれよ!と強く思ってしまう。
息子はいい子だし頭もいいし走り方から一生懸命さが伝わってきてホッコリする。
戦後イタリアの貧しさ、仕事…
悲しい。
時代背景もあるんだろうけど、仕事がなくてやっと見つけたのに自転車盗まれて必死で探して自分も盗んで結局見つからないって辛すぎる。
ブルーノのパパを見る視線とか表情が切ない。
the endの…
自転車見つけて犯人を警察に突き出して完!だと思ったら見つからないっていう主人公が報われないオチで泣いた。アメリカ映画だったら解決してた。
作中でお父さんが「なんとかなるさ。生きていれば」って言ってる…
カウリスマキが影響を受けた作品ということで観た。
たしかにこの不運の連続はバリバリ影響受けているなぁ、、
でも浮き雲、枯れ葉と違って主人公はウザめでした。子供ぶつし、なんか奥さんにもうざいちょっか…