最後に観たのは高校生の時ぐらい
節子が可哀想だなとか、西方のおばさんが嫌な人だなとか、戦争って残酷だなとか
そんなイメージで私の脳内では構成されていたのだが…
20年ぶりに本作あらためて鑑賞すると…
この映画はもちろん完成度高いと思いますし、
戦争の凄惨さや幼い兄妹の孤立を印象的な演出で胸をえぐり、その演出力や作画には圧倒されます。そして平和を願う気持ちはより強くなりました。
しかし個人的な価値…
色々と努力しているのに状況がどんどん悪くなっていくのが面白い。そういうところは『戦場のピアニスト』と似た感覚だった。
栄養失調で弱っていく描写は新鮮だった。
二人が叔母の家を出たのは尊厳やプラ…
© 野坂昭如/新潮社, 1988