ある日突然、平凡なサラリーマンの肉体が機械に侵食されると言うイかれた設定のサイバーパンク映画。
当時の雑な映像でモノクロだから粗が目立ち難くこのチープな雰囲気がまた恐ろしさに拍車を掛けている。主演…
86年(?)でこの世界観とビジュアルはズバ抜けてる。今でもこれほど突き抜けた作品はお目にかかれない。血と汗と肉と鉄。白黒なのも相まって生理的に訴えてくるパワーが強い。
珍妙なセリフ回しがクセたっぷり…
デビュー間もない人がこれを作ったことに驚きつつ、そうでなければ作れなかったのかもしれないとも思う。
なぜか機械化されていく男の身体。セリフはほとんどない叫び声の連続。モノクロのシュールな映像。
…
クローネンバーグもびっくりなボディホラー。これぞカルト中のカルト…なのだけど、パンク感に満ち溢れていて、無性にかっこいい。
鉄男(鉄雄)って名前もそうだけど、機械と融合していく描写や作品全体の暴走列…
インスピレーションの鉄塊すぎる。
映像、音楽がクローネンバーグも度肝抜かれるくらいの迫力で、日本にもこんなすげえ作品があったんだなと驚いた。
低予算ぽさはあるけれど、機械人間になる過程や戦闘シーンの…
理解力に自信がある自分も流石にこれは説明出来ない。
が、それを差し引いても撮影方法や演出のかっこよさが良かった。
ある意味では自分の目指すべき作品でもあると思う。最初の小動物の体が機械仕掛けのように…
©SHINYA TSUKAMOTO/KAIJYU THEATER