猟人日記“狼”の作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

『猟人日記“狼”』に投稿された感想・評価

ツルゲーネフの短編集「猟人日記」の中の「狼」の映画化。厳格な森番の物語を自然主義的に描いた幻覚で詩的な作品。ラストは原作にはない。
梅田コマゴールドにて
pherim
4.4

森番の男と娘の日々。ツルゲーネフ原作。

領主の森守る職務ゆえに、近隣の農奴から嫌われ暴行にさえ遭う男はしかし、寡黙に全てを受け入れる。🏞️

母も教育も不在のもと暮らす娘の、野性味帯びる知性の煌め…

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olto
3.9

娘2人との生活に翻弄されていながら職務を全うして生きてきたため、周囲の協力を得られないどころか忌み嫌われ森の番人の人生。労働者は日々をあくせくして生きているのに金持ちの気まぐれで生活は突然失われ、命…

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原作:ツルゲーネフ。
1800年代農奴制のロシア。森番をしている男は妻に逃げられ、男やもめで娘二人を養いながら生活していたが・・・という話。

セルゲイ・パラジャーノフの弟子の監督作品。
森の中人が…

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1977年 ソビエト連邦

ロシアの文豪ツルゲーネフの短編の映画化

監督のロマン・バラヤンはアゼルバイジャン生まれのウクライナ/アルメニア人です

農奴制下のロシア帝国時代、妻に逃げられ幼い娘と赤…

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Gocta
-
富裕層が所有する森林の森番、そして貧しさからその森に盗みに入る農民を描くことで、農奴制の下での貧富の格差を批判した作品。森番の生活は悲惨で、最後も悲しい結末。描写がとてもリアル。
3.9

パラジャーノフが絶賛ということで気になったのだが見てよかった。
ロシアの森林を中心とした美麗な風景描写が光る。セリフを極力排し、カラスの鳴き声を始めとした豊かな自然音に雄弁に語らせる。
わたぼこりが…

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もた
3.6

多分ちゃんと記録残さないと、5年後くらいには綺麗さっぱり忘れていそうな、たいそう地味な作品だった。法とその秩序を守るには、最低限の生活水準が必要だなあと思った。どうでもいいけど、主人公がヴィゴ・モー…

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(同じ日・同じ会場でみた『君たちのことは忘れない』の所で併せて述べた。外的にも内的にも、ユニークで見事な造型。)
菩薩
3.2

主演:草刈正雄(代表作『復活の日』、「なつぞら」)。いきなり冒頭から髭も頭髪もモッサモサの草刈正雄が、頭皮カッスカスのハゲ散らかしたおっさんをいびり倒すもんだからDNAの不平等を痛感させられる羽目に…

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