コントロールの作品情報・感想・評価

「コントロール」に投稿された感想・評価

ic

icの感想・評価

3.2
23歳か……23歳か、とあまりにも若すぎるので驚いた。年齢以上のものが溢れんばかりになにもかも彼の手に入っていく。彼女も(妻も)娘もバンドもファンも。
それも彼に才能があるが故なのかもしれない。独特の魅力に人を惹きつけ離さない。
そのくせ、まだ若すぎるが故どう収集すれば良いのかわからない。勿論病と薬の影響もあることだろう。いっぱいいっぱいになっていくイアンを見ているのが辛かった。周りの人間のことを思ってもやっぱり辛いけれど、彼の狂気的なパフォーマンスを含めあまりにもこの映画から伝わるものが多過ぎる。手に入れてから溢れていく姿がとても痛々しい。

イアンの詩の訴えが今まで以上に沁みてくるようになってしまった。

このレビューはネタバレを含みます

伝説のバンドの再現映画は演じる役者が本人にどれだけ似ているかが問題になる。ま、多少似ていなくても雰囲気が近いとか、かなりカッコ良くなっているからこれはこれでいいかというレベルの作品が多いように思う。
デヴィッド•ボウイをモデルにした「ベルベット•ゴールドマイン」、ニルヴァーナのリーダーであるカート•コバーンを描いたガス•ヴァン•サント監督の「ラストデイズ」などはそんな感じだった。
しかしポストパンクの大御所バンド、ジョイ・ディビジョンの結成から解散までを描くこの作品はこれらとはレベルが全く違う。何しろジョイ•ディビジョンのボーカル、イアン・カーティスを演じたサム・ライリーは遠目には瓜二つ、身長も一緒なのだ。カーティスの奥さんや愛人、バーナードサムナーをはじめとするバンドのメンバーまでほぼほぼそっくり。おまけにバンドは実際に演奏をまで本物そっくりに行っているっぽい。スゴすぎる。
彼らの楽曲と同じように鬱々としたこのモノクロ映画。カメラマン出身のアントン•コービンが監督をした(これが監督デビュー作)ため、構図やライティングのクオリティは非常に高い。映画に使われている楽曲もセンスが素晴らしい。
当時彼らより人気があったバズコックスや、バンドを始めるきっかけとなったセックス•ピストルズ、イアン•カーティスがファンだったデヴィッド•ボウイやイギーポップ、ルー•リードがいたヴェルヴェット•アンダーグラウンドなどなど。本当に本当に最高。

ボーカルを失ったメンバーは新バンド「ニュー•オーダー」を結成する。
イアンの自殺を歌った曲「ブルー•マンデー」は大ヒットとなる。
ジョイ•ディヴィジョンというバンドもイアンの自殺によって注目が集まり人気が高まるという皮肉な結果となった。
頑張ってアメリカツアーをやって、バンドを続けていたら、少なくても経済的にはずっとよくなっていたはずなのに…。
どうでもいいけどイアン•カーテンが愛用していたVOXのファントム。変態ギターでかっこいいよなー(笑)。欲しい。
YUKI

YUKIの感想・評価

3.5
恋人がいるにもかかわらず浮気をして、悩んだ挙句「どちらも目の前から消えてくれない」などと言ってしまうクズっぷり。人間くさい愚かさに満ちていて嫌いになれない。
見た後どんよーりしながら帰ったな。
映画男

映画男の感想・評価

3.0
ジョイディヴィジョンとかいうすこぶるイケてるバンドのイケてるボーカルの物語。
イケテタ。
sickboya

sickboyaの感想・評価

4.0
Joy Divisionのヴォーカルのイアン・カーティスのバンド結成から人生に幕を下ろすまでの半生を描いた映画。

全編通して映像はモノクロで、それはまるでカーティスのどんよりとした憂鬱さが画面に滲み出ているようにも感じられる。

癲癇の発作を抑制する薬を服用してから、どんどん鬱になっていく様は何とも言えない。
そして、バンドがメジャーになり始めても、マネージャーの搾取により抜け出せない貧困、愛人問題と、全ての歯車が狂い出す。

カーティスが自身の苦悩を歌詞にしているシーンなども観れて、曲の意味も理解出来る内容になっている。

サム・ライリーがカーティスに似過ぎていて衝撃的だった。
サムライリー目当てで見たけど凄い雰囲気のある映画

不倫許してはちょっとね、、、
malico

malicoの感想・評価

3.9
青春映画が見たいと思って
なんでもいいからインスピレーションだけで
ストーリーとかまったく気にせず借りた映画だったのだけど
なんとJOY DIVISIONの映画でございました。


イアンが自ら命を絶つ事は
24 Hour Party Peopleを見たことあったし
New OrderやJOY DIVISIONの音楽をちらと聴いたことがあったので
知っていたのですが
何が原因かまでは知らなかったです。


天才的な芸術家や小説家には
自ら命を絶つ人がたまにいますが
彼らに共通していえるのは
賞賛されているけれども
孤独である、ということだと思います。
むしろ賞賛が彼らの神経をすり減らしてしまった、とも言えるかも。

なんというか、イアンのような人は
とっても純粋、っていうか清くありたかった人なんだと思った。
諦め、とか、慣れ、とかを認めたくない、というかね。

諦めるとか慣れるっていうのは
人生の辛い部分を誤魔化すために必要な事だと思うんですが
でもまぁ、諦めたりしたら、カッコ悪いですよね。

言い方がちょっと間違ってるかもしれないですが
イアンはそんなカッコ悪い自分に耐えられなかったんだろうなと思います。
普通ね、カッコ悪い自分も含めて自分なんだって思うんだけどね。
(それもある意味慣れなんじゃないかなと思う)
彼は、許せなかったっていうか、認めたくなかったんだろうなぁ。

悪いことを悪いと認識しているのに
それでもやってしまうって事。
そしてやってしまった事にすごく後悔してるのに
またやってしまうって事。

そういう人間が出てくると胸にクル。
バカじゃないの、なんて思えない。

自分のコントロールなんて
誰も完全には出来ていないと思うから。
1976年~1980年に活動してきたイギリスの男4人組ロックバンドのジョイ・ディヴィジョンのメンバーでボーカルをしていたイアン・カーティスの半生を描いた作品。

ジョイ・ディヴィジョンの前のバンド名はワルシャワというバンド名で、イアン・カーティスがジョイ・ディヴィジョンに改名し、ワルシャワよりもジョイ・ディヴィジョンに改名した方が、インパクトの強いバンド名でロックンロールらしいバンド名になったと思います。
この作品を観るまでロック歌手のイアン・カーティスのことを知りませんでした。体・心・精神・愛をコントロールしようとしていますが、上手にコントロールできず自分に追い討ちをかけてしまい、23歳の若さで亡くなってしまうイアン・カーティスは、やはりロック歌手らしい波乱な生涯を駆け抜けた人物だったと思います。波乱な生涯とは、ロック歌手として活動し始めたばかりで成功をつかみ始めていたのに家族やお金や歌手としての成功を成し遂げていかなければいけないという悩みがあったのか、癲癇の病気を患ってしまう。癲癇の病気のせいと精神面の弱さゆえに、妻への愛は冷め他の女性を愛するようになり、歌う自身も無くしていき体や精神がぼろぼろになってしまう。

音楽写真家のアントン・コービンが監督しました。
音楽写真家が監督した作品なので、写真を撮っているような感じの静止画っぽい作品になってしまうのではないかと思いましたが、ジョイ・ディヴィジョンが活動していた時代の背景を思わせるモノクロ映像にし、イアン・カーティスとはどんな人物だったのかが分かり、ジョイ・ディヴィジョンのメンバーやイアンの家族やイアンの愛人やイアンと交流する人達のこと等、イアンの人間関係がどんな感じだったのかが分かりやすく描かれていて良かったです。でも、編集の仕方が悪かったと思いました。セックス・ピストルズとデヴィッド・ボウイのコンサートのシーンで、イアン・カーティスにとってロック歌手になることに影響されたミュージシャンなのにセックス・ピストルズとデヴィッド・ボウイの歌うパフォーマンス風景が無いのは残念で観たかった。ラストシーンも何故こうなったのかが分かりづらくなっていたのも残念です。

イアン・カーティス役のサム・ライリー、イアンの妻デボラ役のサマンサ・モートン、イアンの愛人アニーク役のアレクサンドラ・マリア・ララ、ジョイ・ディヴィジョンのメンバーをした俳優。この作品の人物に合った俳優を起用していて良かったです。

この作品を観て、1970年代のロックをあまり聴いたことがなかったので、ジョイ・ディヴィジョンと1970年代に活躍していたロックバンドやロック歌手の歌を聴いてみようと思いました。
バンドマンの映画、金か薬か女かしかほぼ見たことない
サムライリーの演技がとても良い
くぅー

くぅーの感想・評価

4.0
セピアなモノクロで実に淡々と事実に基づき描かれるので、肩透かしを食らう洋楽ファンもいるかも…って、ドラマティック過ぎる演出は避け、シンプルにイアン・カーティス自身を見せることにより、逆に深みは増す。
突出した音楽の表現者としての彼のエネルギーは、時の若者達の予想以上の支持により膨大にならざるを得ず…内省的な青年にはそれをコントロールできる程の精神と肉体を持っておらず、人生を短くしたのだろうか。
サム・ライリーが感じるままに演じてるのが印象的で、サマンサ・モートンの控え目な熱演もいい。
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