火まつりの作品情報・感想・評価

『火まつり』に投稿された感想・評価

4.0

【中上健次ワールド1】
ゼミ発表で中上健次の「岬」をやるので、柳町光男の「火まつり」と若松孝二の「千年の愉楽」を観た。

「火まつり」は
昔観たときは、映像にひきこまれたのだが、よくストーリーが分か…

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木こり,焚き,金具飛ばし,糸,船,傘貴婦人,傘落とし,猪v犬,犬追加,スナックなす,魚持ち若者,生簀.魚大量死体,包丁屋,セスナ,チアリーダー,漁師会合,浜村山林,トロッコ.みかん,バイク,ラジカセ…

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現代人は楢山様より海中公園を求めてしまうという哀しみ。

中上健次にオリジナル脚本を得た柳町光男の入魂の作品。熊野七人殺しをモデルにしているが、「十九歳の地図」の憎悪、「さらば愛しき大地」の、自然と事故の一体化は、雨の中で山の神と対話するシーンに繋がってい…

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このレビューはネタバレを含みます
「つまんねぇ」から暴れる、騒ぐみたいなクズしか出てこない。そこからのあの結末。とにかく2025年には作ることができない映画であることに異論はない。
木
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ヘリコプターで風を起こし森を揺らしたという逸話があるが、ヘリが必要だったのは風が止む瞬間を撮りたかったんだ。風が止んだり、雨が止んだり自然が一つの登場人物のように物語と絡み合う。
火まつりのシーンで…

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ATGっぽいけどセゾン映画の1作目。紀州熊野で土着的な営みを続けてる木こり(北大路欣也)がやがて“生き場”を失っていく神話的世界。ハレとケ→ケガレ、祝祭と性愛。

濱口竜介『悪は存在しない』にも影響…

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中上健次が紀州滞在中に起きた親族殺戮事件を題材に原案を書いて柳町監督が映画化。神の宿る地、狭隘な地形で漁業と林業を生業とする田舎町を舞台に海洋公園建設で住民同士の対立している所、木こりの中大路欣也が…

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完全に?だったけど『悪は存在しない』の元ネタなんじゃねっていうのを見てめちゃくちゃ納得した。なら『悪は存在しない』のほうが好きだな、というか腑に落ちたわ。

 公開当時は話題先行の感が有った。中上健次の脚本、新進気鋭の柳町監督、武満徹の音楽。

 40年近く経ってDVDで見直した。悪くないというのが第一印象である。話自体はいささか難解であり結末も唐突で突…

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