最後通告の作品情報・感想・評価

「最後通告」に投稿された感想・評価

なかなか不気味で良かった。
子供の声って時と場合によっては結構な恐怖になり得るよね。
子供を消失させることで理想の家庭などないんだと浮き彫りにしているのが痛烈。
スイスの問題点を暴いたとかいう触れ込みだったけど、特に国に関係なく抱えている問題なのでは?
当時は違ったのかな。
しかしマスコミがマスゴミなのは時代も国境も関係ないようで、つまりこれからも変わらないわけだね。残念だね。

目を覆う前に手を擦り合わせる意味と水辺というポイントはなんなんだろう。
前者は火の暗喩、後者はそのまんま水で自然を表してるとか?無理があるか。
とりあえず正直な子供に太った人と称されないよう気を付けたいと思います。おわり
イシ

イシの感想・評価

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行方不明になった子どもたちはどこにいるのーどこにいるのーって言い続けるお母さんお父さんたちを見続けているという映画でした。ムーラーさんは『山の焚火』はほんとにびっくりしたし、また観たい映画だけど、これは響かなかったです。ざんねん。
寂々兵

寂々兵の感想・評価

3.7
フレディ・M・ムーラーのダウナー物。少年少女集団失踪事件から現代社会の暗部が浮き彫りになる寓話的ファンタジーということで『ハーメルンの笛吹き男』みたいな話だと思っていたのだが思いのほか陰謀的な社会派スリラーだった。中盤若干眠くなりかけたのだが終盤、ある人物たちが一堂に会してある仕草をしているシーンで心底ゾッとして目が覚めた。怖すぎる。『カエル少年失踪殺人事件』の冒頭でファンタジックな劇伴の中を子供たちが山に消えていくシーンと似たような系列のおぞましさで、割とマジでトラウマ。
満月の夜、12人の子供たちが忽然と姿を消した。彼らの共通点は共に10歳の少年少女であること、家が水辺にあること、ただそれのみだ。

本作は『灰色の領域』、『山の焚火』、『緑の山』などを手掛けてきたフレディ・ムーラーによるサスペンスファンタジーである。要するに神隠しの映画であるが、ムーラーの込めた強いメッセージ性だけが常に空回りし、ストーリーそのものの解釈は鑑賞者にお任せします、といったスタイルなので正直なところ消化不良感は否めない。この子供失踪事件のピリオドは好き嫌いが分かれるだろう。

ムーラーの目線は至って淡々としているが、時として鋭さをも垣間見せる。

子供たちだけの世界は手をすりあわせ、その手で目を覆えばいつだって覗けることが最初から示唆されているのだが、大人たちは「何をバカなことをしているの!」と一蹴する。子供に興味がない親。マスコミに踊らされ、金に釣られる大人たち。テレビの前で「(こんな事態になるなら)子供を作らなきゃ良かったんだ」と平然と言ってしまう恐ろしさ。こういった何気ない描写が積み重ねられ、大きなガラス片となりグサグサと突き刺さる。

「僕たちは地球の幸せを望みます。ママたちがそれを望まないのなら、地球は僕らなしに回るでしょう」

私はこの最後通告が恐ろしい。もともとはムーラーが娘から環境汚染問題について「大人は無責任のままでいいの?こんなに地球を汚して」と問われたことからインスピレーションが沸いたというが、これはいずれ大人になる全人類への永劫の最後通告だ。
シュールすぎて大変興味深い!とても複雑な話やメッセージなのに、考えすぎることより観ながら夢中になった方が良いかもしれない。
僕の小さな母国もこういう映画があるのは最近まで知らなかった。なんとか嬉しい。