監督自らがタイトルの害虫は周囲を破滅させるサチ子だと語っていて、描かれ方は「無力で無自覚で無責任に性的な少女であるサチ子に狂わされる主に大人の男たち」という視点が軸にある。
身も蓋もない事を言うが…
ちょいちょい出てくる手紙のような文章が誰なのかわからずに物語が進んでいくので、ちょっと戸惑いました。
文通を重ねながらいつまでも心が昔にあって、意識が今にないので、今 自分が何をやってるのかもわか…
宮崎あおいは「ユリイカ」に続いて「良い若手女優だな~」とこの作品でも思った。
だが、本作は、決して明るく楽しい映画ではない。
宮崎あおいは、壊れそうな感性を持つ登校拒否少女を演じている。
自分は…
日常から切り離され、中学をドロップアウトした少女の物語。タイトルの意味は監督自身が「サチ子こそが害虫であり、ゴジラである」とコメントしているように、図らずも周囲の人々を破滅させていくサチ子の比喩表現…
>>続きを読む昔住んでた家の向かい側の家が、夜中に燃えた。
パチパチという小さな破裂音、夜中とは思えない明るさ、何より4車線道路を挟んだ向かいなのに、まるで目の前に炎があるような熱さに、父の腰あたりの服を掴んだま…