塩田明彦の代表作。タイトルの意味を考えながら観ていた。害虫は母親(りょう)か、同級生(蒼井優)か、ヒロイン以外はみんな害虫なのか。ヒロインの心に潜む害虫ということか。そのおかげで、真剣に観てしまった…
>>続きを読むフィルム上映鑑賞。
本作を初めて観たのは学生時代で
たしかTBSで深夜に放映されていたのだった。
落ち着いて考えると今だとあり得ないのかもしれない。
(思えばAKIRAもTBSで深夜放映されていたけ…
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手紙も台詞も表情も、静謐な雰囲気。
重苦しさが良かった。
ビー玉に火炎瓶、毒の入ってないりんご。
先生とすれ違ったときにやるせない悲しみが押し寄せたけど、振り返ってからの彼女の表情であえてその選択を…
小学生の頃の担任との不義の恋、母親のリストカットによる自裁未遂の噂に追い立てられ入学したばかりの中学校へは登校拒否に。子どもから少女へ身体が変わるこの時期に身を焦がす焦燥感に急き立てられ行場のない感…
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主人公の少女、『サチコ』は、小6の時、担任の先生と、恋仲になったらしい。そのことは、作中、文字のナレーションで、分かる。あれは、どうも、『サチコ』と先生の、手紙のやりとりらしい。いや、昔って、17歳…
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闇の青春映画。岩井俊二監督作品に通ずるシンパシーを感じる。しかし、こちらは鋭く突き刺してくるような感覚を覚える。
登場人物も少なく、理解易しめの内容。
終盤、火炎瓶を量産する際に主題曲『i don…
10代前半特有の静かな激情を感じられる魅力的な映画だと思った。若さと美しさを兼ね備えた主人公の行く末は、非現実的でありながらもどこか存在しそうな気がする。自分も何か道を間違えていたらこうなっていたか…
>>続きを読む動きがなんの有用性も持たず動きそれ自体として画面に晒されていて、向かうべき目的も追われて逃げる必要性もなく、ただひたすら遊戯的な悪行がキレの尖った編集によって繋がれていく。後半に本物の雪が降るけどフ…
>>続きを読む◆あらすじ
二人で暮らしている母稔子が自殺未遂をするところからストーリーは始まる。
中学1年生の北サチ子は、母が自殺未遂した、小学校時代の担任緒方と付き合って先生を辞めたとの噂が中学校で広まり登校拒…