時間感覚がシチュエーションに吸収される過程で生じる居心地悪い小宇宙。
彼が試みている無時間性や権力者の没落はモンタージュやワンカットといった映画技法で補完されるわけではない(模倣しようがない)のでス…
死体が部屋から出されるまで、というかなりシンプルな映画。でも中々出ない。狭い汚い部屋で、貧しくて乱雑な葬送。死体が横にいながら怒鳴ったりガサゴソしたり、が面白い。汚れた鍋にタバコの灰を落とすところと…
>>続きを読む「セカンドサークル」1990年
「静かなる一頁」「ストーン」三部作
ホワイトアウトの中で座り込む男が1人
寒さに窒息して死んだ父親
突然 空いたうつろな穴
父親の死を受けとめるのに時間を要する…
ソ連の面影が残る国々に住んでるころ郊外や裏路地で急にこういう風景が真夏にさえフッと現れることがあって、「セカンドサークルだ」ってクラクラしたものだった。もちろんソ連を知ってるわけじゃないけど、この奇…
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ドストエフスキーの罪と罰が、モチーフ。ずいぶん前に鑑賞。映像が数分静止してあた。寝る人もいるかも。
これがきっかけで、ドストエフスキーを
購入。
映画館に数人しかいなかったが、また是非
みたい。…
ソクーロフの宇宙。泥水を溶かしたようなセピア色がフレームを埋め尽くす。果てしなく続く暗闇と沈黙のセッション。死との邂逅。
父の死を受け荒涼とした町に戻ってきた男が、物質となってしまった父親を…