ドイツの巨匠フリッツ・ラング監督によるフィルム・ノワール。
前科のある男の社会復帰の難しさ、正しく生きようとしても阻まれる未来、そしてとある事件…
罪の赦しとは何か、罪人は更生出来るのかを考えさせら…
ラングはやはり、社会は欺瞞に塗れており、人間はその中で他者を如何に信じることができるかをテーマにしている作家なのだと再確認させられる作品。最初はマクロな正義も考慮して主人公の逃走を止めたヒロインが、…
>>続きを読む事の起きるタイミングがすごく計算されて噛み合った映画。
新居の頭金を払った直後のリストラ、リストラ直後の銀行強盗の冤罪、人質を取って脱獄を試みている間の無実の電報→疑心暗鬼からの神父の銃殺等々。一つ…
「前科者は生き直せない」という、どギツい物語の核を宿した傑作ノワール
ショットも一々スキがなく、俺的には全く刺さらないフリッツ・ラングでも例外的に、それも大傑作としか言いようがないほどの卓越ぶり
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ハネムーン中にカエルの話をしている時(水面に反射した姿が美しい)よりも、出口のない逃避行に移ってからのほうが二人とも幸せそうに見える。不条理で罪と悪意を押し付けてくる社会に見切りをつけて、ようやく二…
>>続きを読む更生の不可能性
フリッツ・ラング監督がアメリカ亡命後に手がけた犯罪ドラマであり、同時に強烈な社会批評を内包したフィルム・ノワールの先駆的作品でもある本作。
物語は、前科者の男エディと、彼を…
傑作。自己目的的に作動する法システムを喜劇的に描いたのはカフカだが、システムに内在的なバグに巻き込まれた人間からすれば絶望的な悲劇でしかない。後半の二人の逃避行のもはや後戻りできないどうしようもない…
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