父のスペイン南部への失意と強い郷愁、娘のまだ見ぬ地に対する憧憬。詩的な印象を醸し出しながら圧倒的な静謐さをまとい、繰り広げられる父娘のストーリー。
こっくりとした色調の映像はとめどなく美しい。特にフ…
こういうのを映画というんだなと改めて思う。
国境と呼んでいた道を自転車で駆け抜け、戻ってきた時に時を経たのを感じさせる…どれだけ時が経過したかなんて年号の表記を使わずにちゃんと見せる。寒そうな並木道…
『迷信家』とは立派な職業なパパ。
イタリアの寅さんではないけど、
子どもの成長に比べて、大人はあまり成長出来ないんだなという物悲しさもあり。
同時に子どもの時に理由も無く信じていたものも、自身の…
じわじわと来る良さ。
お互いをわかり合えない感じがとても切ない。
光のあたり方が素敵で物語に漂う寂しさをより引き立てていると思う。
あの続きが見たい気持ちもあるが、ここで終わってしまったほうが良いよ…
どの瞬間を切り取っても絵になる、強い陰影、浮かび上がる表情、左右対称に延びる引きの画角、一番星みたいな指輪
感情の多くが語られなくとも、登場人物それぞれの人柄や関係性の変遷がきちんと細部に表れていた…
(C) 2005 Video Mercury Films S.A.