1930年時点でこれだけのクオリティを出せることに目覚ましさを覚えます。音による恐怖感の演出、細やかなカットによる役者の表情の分かりやすさなど。現代のホラーでは見かけない演出や表現もあり、ここには新…
>>続きを読む恐怖を語るのではなく、恐怖そのものを視覚と音で感じさせる映画。
言葉よりも「沈黙」「影」「霧」「柔らかな焦点」の方が、目に・心に強く残る。まるで、目覚めと夢との境が消えたまま進む夢の中を漂うような体…
もう嘘でしょう、完璧で最高だよ。。。
いまだにこんな映画に出会えるのが嬉しい。
二ヶ月前に作ったZINEにオールタイムベスト載せたのにもう更新してしまった。
1932年の映画を恥ずかしげもなくベタ…
ストーリーは非常にシンプル。ある村に吸血鬼がやってくる。それだけ。自分はこの映画からは怖さよりもモノクロの映像の美しさを強烈に感じて、それを今も目の前に思い出すことができます。ジャケットにもなってい…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
初見では理解できないところも多かったが、それでも凄いと感じた。
普通人間をカメラが追うけど、カメラを人間が追うって発想凄い。CGも無い時代なのにあの幽体離脱はどうやったんだろうかなどもとても気にな…
C・Th・ドライヤー『吸血鬼』(31)。レ・ファニュ『カーミラ』(1872)を原作とする怪異譚。「光と影」の対比、いや文字通り一人歩きし出す「影」の描写が秀逸だ。しかもこれはトーキーで、後付けされた…
>>続きを読む【鑑賞記録】
1932年 ドイツ🇩🇪フランス🇫🇷
ドライヤー監督の『吸血鬼』
自身初のトーキー映画作品
光と影の効果的な手法
細かい演出と優れた技法に惚れぼれしてしまう作品です
ブラム・ストー…
そもそも生と病と死が1列に並び評されるようになったのはおそらくこの舞台の年代あたりで、それ以前は病としてでなく霊的な存在で死に至らしめられるという繋がり方をしていた。そんな時代で医学や技術がいかに怪…
>>続きを読むコロナ禍以降に観ると、吸血鬼の根源的な恐怖って「1人の人間が亡くなった後に周囲も次々に死ぬが、最初に埋葬されたはずの人間が棺の中でまだ生きている」事なんだなと理解が深まった。
ラストの歯車は『LO…