雨の午後の降霊祭の作品情報・感想・評価

雨の午後の降霊祭1964年製作の映画)

SEANCE ON A WET AFTERNOON

製作国:

上映時間:115分

ジャンル:

3.6

「雨の午後の降霊祭」に投稿された感想・評価

324

324の感想・評価

4.4
ある種の映画が放つ迫力、訴求する何かがある。『絞殺魔』を想起。
レンタルDVD
行方不明になった娘さんの居場所アタシ知ってます。だって、娘さん誘拐したのアタシだから。だって、世間の皆様に「すごい」と褒めてもらいたいんだもんアタシ! って、こんな発想ができる奴のことを世間の皆様は「キチガイ」と呼ぶのです。
ハナっから無謀かつ誰も得しない計画に何か切り札はあるのかと、ズルズルと犯行に加担する旦那と同じ気持ちで付き合い続けたところで、まあ悲惨な結末しか待ってませんわ。
降霊術がどこまで事実なのかをはっきりさせてないところがこの物語の肝なのはわかるが、サスペンスとしては珍味だよな。
mizuki

mizukiの感想・評価

2.7
最後が切なくなる。
その人にとって嘘が真実になる瞬間。
中学生の頃、有楽町近辺に行った時に入ったチラシ屋に張り出された本作品のチラシが妙に記憶に残っていて、数年前漸く観賞。
『大脱走』のビッグXを演じたリチャード・アッテンボローが出演している事は知っていたけど、この様なオカルトも微妙にミックスしたサスペンスだったとは。
アッテンボロー卿のあの微妙に怯えた演技が絶妙だったが、主演のキム・スタンレーが役に入り込んでいるのか狂気を感じさせるに十分な迫力ある演技だったな。
ストーリーは霊媒師の妻が自分の持つ能力を世に知らしめる為に夫に誘拐事件を指示する。ここで既に妻の異常性が示されるのではあるが....。話の顛末も物哀しく隠れた佳作と言える。
Elmar

Elmarの感想・評価

-
黒沢清の降霊を知って(未見)、元ネタの映画が観たく借りてきました。
m

mの感想・評価

-

このレビューはネタバレを含みます

設定からしてこんなの救いがないじゃんと思ったのですが、割と穏やかに終わってよかった。
悲しみと狂気の奥方キム・スタンレーと怯えつつ言いなりになる旦那リチャード・アッテンボローがとことん素晴らしい至高のサスペンスでした
まぁまぁ重量級でしたのでしばらくディズニーとか観てリハビリしようと思います
黒澤清監督がテレビ映画『降霊 KOUREI』としてリメイクしたことでも知られるサスペンス。ミステリーと心霊を題材にした英国文学らしい細密なヒューマンドラマだ。オカルトに陶酔し異常な心理状態の妻を舞台女優キム・スタンレー。愛情と罪悪感の板挟みとなり憔悴する夫を名優リチャード・アッテンボローが演じている。
雨の日のロンドン、閉めきった部屋で昼間から催される怪しげな降霊術。テーブルを囲む人々の手を蝋燭の光が白く照らすゴシックなオープニングから一転し、映画が進んでいくと物語はある計画犯罪の顛末を追うサスペンススリラーへと変化する。
死産のショックから降霊術にのめり込み自分にだけ聴こえる亡き息子の声にとりつかれた妻は、声の言葉を盲信し少女誘拐を企てる。夫も生来の気の弱さから彼女のいいなりに計画に加担してしまう。彼らの危うい共依存の関係性を描き出しながら、この夫婦の退廃的な物語は来るべき終着点へと向かうのである。
悲しみ、怒り、憂鬱から心を病んでしまった妻。夫は肥大していく妻の狂気に怯えながらも自責感や罪悪感から、彼女を止めることが出来ない。この夫婦関係がなんとも重苦しく苦々しい。二人を演じるスタンレーとアッテンボローの高度な演技合戦によって、主要キャラクターには内面的な深みと実像を伴った肉付けが為され、この物語をよりいっそうスリリングなものにしている。役の心情とシンクロした微妙な動作から、微細に変化する表情や声色といった細やかな部分まで完璧。こういう内面を持った人は、こういう時に、こういう仕草をする、といった具合に、彼等の立ち居振る舞いにはいちいち説得力がある。
そしてラスト。計画の破綻によって夫婦が破滅する悲劇的なシーンである反面、止まっていた彼等の時間が動きだし、ようやく二人が互いを許し手を取り合い前に踏み出せた瞬間を描いたハッピーエンドでもある。誰かに囚われているようで実はその人を必要としているのは自分だったり、過去や罪に心を支配され真に自分を必要としてくれている人を見失ってしまったり。人の心というのは独立しているようで他者と関わっていなければ脆く傷付いてしまう。かといって誰かと支え合うことで簡単に補完できるような単純なものでもない。それでも生者の心を癒すことができるのは生者しかいないのだ。黒澤清や田中秀夫などJホラーブームを牽引した作家たちが言うところの、人の心の在り方を描き出す「広義における心霊映画」の佳作。上品な大人のサスペンスの真髄を堪能できること請け合いだ。
黒沢清の降霊という映画の感想を書いた折、コメント欄でおすすめのあった映画で、気になって見てみやした。キャンドルを囲んで降霊術を行うオープニングの妖しいムードと美しい白黒の映像で、おっ!面白そう!ってなるんやけど、最初の方は、中年夫婦の息子がどうやら過去に死んでいる?ということ以外はいろいろ謎めいたままで、ストーリーがどう進んで行くのか分かりにくい上、非常にペースがゆっくりなので、若干眠気を誘われた。黒沢の降霊を見てたから、だいたいこういう流れになっていくのかな?と予想がつくけど、見てなかったら寝てたかも笑 ほんで、途中で黒沢の降霊とは展開が違ってくるあたりから、つまり、子どもをしっかり身代金要求して誘拐してくるあたりからがかなり面白くなる。霊媒をそもそも信じてないオレにとって、この霊媒おばさんは見てて、非常にキモい。ただのキチに周りの人がだまくらかされてるようにしか見えない。ほんで、そのとばっちりをガッツリ受ける旦那。はじめは霊媒の才能を世間に認めさせるために夫を使って偽装誘拐してたはずが、様々な出来事を通して、心情や目的が変わっていき、さらに後半、おばはんの霊媒行為に激しいツッコミが入ったりで、おばさんがブレにブレてあぁれえぇぇ!な展開になったと思ったら、最後は緊張感と切ない悲しみと無力感が一気に押し寄せる最高のエンディングに。全編にわたるじっとりいやーなムード、途中からのスリリングな展開、主演2人の熱演、ホントに素晴らしかった。特に奥さん、こんな女いたらやだなぁと、嫌悪感しかなかった。てことは演技スゴいてこと。面白かったー!
桔梗F

桔梗Fの感想・評価

4.0
先ほどようやく出張から帰って来ました(n‘∀‘)η
3時間しか寝てない…

今日気付いたんですが、フィルマークスのタイムラインって、たまりすぎるとスクロール限界くるんですね…自分だけ?

一昨日から、ちょびちょびしか開いてなかったんで、今朝以前、約1日半分のみなさまのレビューがすでに読めません(´д`|||)
ご了承ください。

して、映画の話ですが、こちら一部の映画ファンに極端に評価が高い英国産サスペンス。
いわゆるカルト映画ってやつです。

ストーリーは、子どもの死産以後、頭がイカれてきた霊能者の妻と無職で気の弱い夫が金持ちの娘を誘拐を計画。

自分たちが誘拐した娘の居場所を、霊能力で当てて、名声を高めようというもの(;゜∇゜)

究極の「自作自演乙」( ;∀;)

本作は、黒沢清監督も大好きで、役所広司主演で「降霊」というタイトルでリメイクしてオマージュを。

※オリジナルとリメイクの違いは…
・リメイク版は誘拐はしようとしてしたわけじゃない
・一応オバケがでる
・結果は同じだけど、そこまでの過程がまったく違う

よって
オリジナル版はオカルト風味サスペンス。※オチはけっこうきますよ( ;∀;)
リメイク版はややホラー混じりのサスペンスとなってます。

黒沢監督の「降霊」も隠れた名作なのですが、元ネタがサスペンスなので「怖くない」「オバケがあまり出ない」と怖いJホラー映画を期待してた方には評判がよくない(;´∀`)
これは残念…

では、オバケも出ない、地味な本作は、何が優れているのか?

・主演二人の演技合戦!
イカれ妻(キム・スタンレイ)の表情と言動の怖さ( ;∀;)
主犯
気弱で、良心が痛むが、妻に同情し、イカれ妻の命令通り動く夫(リチャード・アッテンボロー)のおどおどした演技(´д`|||)
実行犯

もう、キム・スタンレイが死産が原因とはいえ、理不尽過ぎて怖いし、ムカムカ!

いったい誘拐は成功するのか?その結末はいかに!?(;゜∇゜)

イギリスは昔からミステリー系もオカルト映画も得意です。

こちらは本来けして混ぜちゃいけないもの(オカルトとミステリー)を混ぜながら、見事に破綻なく最後まで見せる良作なのです(;゜゜)

というわけで、派手な展開やオカルト要素、究極のどんでん返しなどに期待するとつまらないかもしれません。

ストーリー展開より、主演の演技合戦、イギリスの古い建物、妖しげな降霊祭、絶妙な音楽で、雰囲気を楽しむ映画です(;´∀`)

原作小説も日本で発売されてますが、映画と終盤の展開など違う点もあるので、原作ファンも楽しめるかと(*´-`)

好きな映画は?と聞かれ「雨の午後の降霊祭」と答えたら、
「あ、この人、筋金入りの映画好きだ!」と思われる作品( ´_ゝ`)
↑これマメな!
※おつぱいなし
>|