もしかしたら彼女は男に寄りかかることで居場所を探していたのかもしれないが、何かを真剣に考えているようにも見えず、ただ無頓着に、漠然と漂いながら生きているように見えた。でも彼女を主体性がないと見做すの…
>>続きを読む描かれざるをえなかった偶然のカットたち
私は自分の世界に閉じこもるように、自分には何の価値もないと確信して人生を過ごしてきました。自分が何者なのかわからず、あちこちに出没し、プライドもなかった。自…
2025/349本目
1970年代アメリカに社会の片隅をありのままに静かに撮った作品があったとは。ヌーヴェル・ヴァーグと比べると魅力は劣るけれど、監督・主演・脚本が女性であるため、男性監督よりも一人…
バーバラ・ローデンは登場した1カット目から人生の全てを放棄しているように感じた。常に動きは鈍くて、物覚えも悪くて、手取りと額面の違いもよくわかっていない感じが、搾取を受け入れているし、ものごとをちゃ…
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