魂があの世へ行く時の、キッチュなコラージュ的な映像が見れただけでも嬉しい。前に見た「お葬式」では喪主のリアルな大変さが描かれていて好きだったが、今回は共感的に見れるような話ではない。妻と愛人と仕事仲…
>>続きを読む伊丹十三監督といえば、「お葬式」「脱税」「暴力団」「食品偽装」など、一見扱いにくいテーマをコメディという形式を通して描き、日本社会の矛盾や人間の欲望を鋭くあぶり出してきたことで知られています。
そ…
伊丹十三監督の『大病人』は、病院という場所を鋭く風刺したブラックコメディだ。主人公の向井潤三(森繁久彌)が次々と検査や処置に翻弄される姿は、患者よりもシステムを優先する医療の現実を突きつけてくる。森…
>>続きを読む不思議と生きていることの美しさを感じる映画。
主人公は、わがままでどうしようもない患者だけど、急に死と向き合わされるっていうのは、誰にとっても予想していないことなので、戸惑うのも仕方ないよなという気…
この間の新プロジェクトXでも触れられていた山崎貴がVFXで手がけた死者の国。エンディングの強い風に吹かれる木々など所々に伊丹十三の死生観が感じられる。この映画を観たあとだと伊丹監督の死因に対する認識…
>>続きを読む伊丹十三監督作品第7作『大病人』(1993年)。
がんで余命1年と宣告された男の物語だ。残された人生をどう生き、どう死ぬか。人間の葛藤をコメディの要素を交えながら描いている。無駄なエピソードもなく…
死ぬ直前まで現役だったモリタクを思い出す。人間には、生き方を決める権利も死に方を決める権利もあるだろう。
この問題を1993年に取り上げてるのがすごいな。
ラストのオーケストラと般若心経のコラボはか…