不思議と生きていることの美しさを感じる映画。
主人公は、わがままでどうしようもない患者だけど、急に死と向き合わされるっていうのは、誰にとっても予想していないことなので、戸惑うのも仕方ないよなという気…
この間の新プロジェクトXでも触れられていた山崎貴がVFXで手がけた死者の国。エンディングの強い風に吹かれる木々など所々に伊丹十三の死生観が感じられる。この映画を観たあとだと伊丹監督の死因に対する認識…
>>続きを読む伊丹十三監督作品第7作『大病人』(1993年)。
がんで余命1年と宣告された男の物語だ。残された人生をどう生き、どう死ぬか。人間の葛藤をコメディの要素を交えながら描いている。無駄なエピソードもなく…
死ぬ直前まで現役だったモリタクを思い出す。人間には、生き方を決める権利も死に方を決める権利もあるだろう。
この問題を1993年に取り上げてるのがすごいな。
ラストのオーケストラと般若心経のコラボはか…
死をテーマにしたコメディだけれど伊丹十三節の効いたクスッと笑えるシーンの連続。医療の開発がすすんで病院が力を持っていた時代なのかな「もう生かしてくれなくってもいいんだよ」死生観が多様化した令和にも、…
>>続きを読む伊丹十三の死生観が伝わってくる作品。三十年前は病院によってはまだ癌を患者に告知しない時代だったんだなあ。今は癌は部位によっては治る可能性もかなりの確率であるので、告知無しはあり得ないのかな…。
今回…
今さら初見。
公開当時はなんとなくテーマに興味を持てず今まで未視聴で過ごしてきた。
公開から30年以上経ち、その間に両親を亡くし自分も死というものを身近に感じる年齢に。
もちろん医療に対する世間の見…