◎ 原作は読んでいないが、序盤から結末はなんとなくわかっているような感じでした。カメラワークが今回はこりに凝っていて、見ていて楽しい。
都市の中での孤独感から発するどこにも辿り着くことのない終わりの…
安倍公房との最後のタッグ。
原作通り、オースターの如くパラノイアに陥る探偵もの。
『砂の女』や『他人の顔』のような構造美は退隠し、カラーによる視覚効果が印象的に使われる。
とにかく勝新太郎。
彼…
その後の勝新監督作品への影響。勅使河原&安部公房を相手にどれだけこの作品に勝新が口を出しているのだろうか。気になる。市原悦子んとこに傷だらけで駆け込んで一夜過ごした後の勝新がみる夢で、ビルに巨大な市…
>>続きを読む失踪三部作の最終作で、『砂の女』(1964)『他人の顔』(1966)と共にいずれも安部公房の長編小説が原作。他2作は世界的に高く評価されているが、本作は露出が少ないながらも隠れた名作。安部…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
興信所の調査員となった男の元へ
夫の失踪理由を知りたいと依頼する妻
失踪した男の足跡を辿ってゆく中で出会う人達の
まとわりついて離れないような不気味な気持ち悪さ。
「砂の女」のような芸術的表現が組ま…
原作は未読だが思った以上に安部公房だった。実際脚本も手掛けている。武満徹の音楽と何やらサイケな映像+英語のタイトルで違和感ありまくりで始まる。勝新が合っているかは別として安部公房の訳分からなさを見事…
>>続きを読む異常な撮り方。会話シーンを敢えてテーブルやガラス戸の反射で映った顔を捉えたり全く動いてない奥側にピントを合わせたり、話してる2人を画面の外にしたり手前に物を写して重要な所を見せにくくしたりする。突如…
>>続きを読む