松本清張は大昔に黒革の手帖を観たくらいなのだけど、この暗さとブルジョワジーと貧困の格差を煮詰めた感じがまさにという感じだった
映像としては大胆に後半部分を回想と音楽に割いており、前半部分の刑事が各…
色んな意味で昭和を満喫出来る作品。今と違って、洗練されていなくて田舎臭くて住みづらい昭和日本。焼け野原から立ち上がった日本の光と闇。何と言っても後半部分、素晴らしかった。殺人の動機を明快にしていない…
>>続きを読む水をいつまでも留めてはおけない砂の器のように、「失われゆくものを偲ぶ」映画であった、と思う。
語り草かつ圧巻なのはやはり終盤における30分にも及ぶ映像詩的演出だけれど、それまでの時間はある殺人事件…
松本清張原作。クソおもろいこれぞミステリー。蒲田で身元不明の死体がみつかるところから始まり、唯一の手がかりは東北訛りのカメダだけ。展開がひとつひとつ丁寧に進んでくからめちゃ見やすい。終盤でコンサート…
>>続きを読む二人組の刑事がのどかにご飯を食べたり瓜を叩き割ってかぶりついたり、緑を背景に列車で移動したりしている。ゆったりした時間が流れていて、後半の対比にもなる。昔は自動化されてないが故に人と関わる必要があっ…
>>続きを読むどうすればみんなが幸せになれたのか?という問に対する答えがない映画。
個々人が作り上げる社会の風潮が、回り回って一組の親子の歪んだ「宿命」を作り出し、それが複数の人間にも影響を与える。
ラストに掛け…
序盤はありふれた昭和のサスペンスのようでこれが傑作といわれた映画なのかと疑ったが後半とんでもない傑作であったことを目の当たりにする。
松本清張の原作小説の社会的な過去を掘り返す暗く重いテーマをエンタ…
橋本プロダクション