一人息子の作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

『一人息子』に投稿された感想・評価

4.3

「人生の悲劇の第一幕は親子となったことにはじまっている」

なんともニヒリスティックな前置き(芥川龍之介「侏儒の言葉」の引用)から始まる小津安二郎 初のトーキーによる劇映画。

信州で東京に行った息…

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Emiru
3.6

『東京物語』の原型となった作品ともいえる。お話は、『東京物語』と『父ありき』を合体したような感じだが、『父ありき』に比べ、この親子はしっかり自分の気持ちをぶつけていて、あの父子より健全な気もする。

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子供のためだけに働いて学校にやり、
出世することを望む親。
その期待に応えられない息子。
昔っからあるあるな話なんですね。

はじめのうちは親は期待しすぎだし息子はしょうがねえ男だなあと思いながらも、見ていくうちに誰も悪くないしそれぞれの気持ちに同情してしまう 残念な気持ちを抱えつつも本音は吐かない美徳のようなものが切ない…

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東京物語の原型とも言える作品。
後の、シチュエーションを物や風景にあてて示唆するようなシーンの連続や、恩師のその後などのエピソードが、ここで既に見られる。
笠智衆のセリフの言い方がその後とほとんど同…

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3.8
小津安二郎戦前の作品、ローアングルをはじめとする独特のスタイルはこの頃から見られます。

期待と責任がせめぎ合い、笑いも悲しみも浮かべられない母の葛藤。

夢を高らかに宣言した息子を信じ、心血を注いでその背中を後押しし続けた母親。その先で息子が成し遂げた事は、絶望と言うには大袈裟であり、…

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4.0
女手一つで息子を大学まで出した母親が、東京で働く息子に初めて会いに行くと言う展開。理想と現実のギャップに悩む一人息子を眺める母の視線が優しくもあり厳しくもあり、親世代には何とも言えず心に響く。
tomo
3.5
小津映画でまさか泣かされるとは…。これは歳を重ねてから観た方が良い映画かもしれない。母親の心情にグッとくる。

長野の製糸工場で働く女工おつねは小学生の良助と二人暮らし。
一人息子は級長を務めるほどの秀才で、苦しい生活の中おつねは良助が上級学校へ進めるよう一念発起する。そして時は流れて十数年後、大学を出た良助…

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