一人息子の作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

『一人息子』に投稿された感想・評価

今まで見た中では一番古い小津映画だけど、冒頭のランプのショットからビジュアルセンス抜群でさすがだった。
母親が東京に出てきた直後の車窓の風景のカットは小津映画にしては乱暴な印象で、ミラーの背面をデカ…

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2.5
2021年の初見63本目。 まあ、ちょっと、時代が違うし、それだけでなく、設定がおかしいし、赤ん坊は全く泣かないし。 小津さんは、好きな作品群だけ、生涯、再見してゆこうと強く強く思う。
TB
5.0
親子のそれぞれの思いが詰まった最高傑作。初のトーキーにして、映画の終着点と思う

親は子に期待し、子は親の期待に応えようとする。悲劇かそれとも人間の美徳と言うべきか。親と子の宿命である。

小津の初のトーキー作品ということだが、そのショットの一つひとつが全て見事にハマっている。冒…

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masato
4.0

小津安二郎が1936年に撮った初めてのトーキー作品。ハリウッドでトーキー作品『ジャズ・シンガー』が撮られたのが1927年で、この映画が登場したときには、世界的にはすでにサイレント映画はほとんど撮られ…

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aco
3.5

一人息子のために身を削って働き、その立身出世を願ってきた母の思いとは裏腹に、安定した暮らしをしていたはずの息子は、勤めていた市役所を辞して夜学の教師となり、母に連絡もせずに妻子を持ち、古びた一軒家に…

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hikaru
3.8

何者かになれるのか問題in1936

今を犠牲にして未来に賭けるというのは危険だね。
ましてや5年後には大戦に巻き込まれてほぼ間違いなく徴兵され、東京一帯も焼け野原になるわけだし。

しかし、小津リ…

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YAZ
3.8

小津安二郎監督の観る

信州の貧しい家庭で母一人に
育てられた良介は大学まで通
い東京で就職する。数年後母
は息子に会いに上京するが

脚本 池田忠雄/荒田正男

久しぶりまたまた観る
社会人として…

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苦労して東京に送り出した息子が期待してた出世をしていなかったというネタだけで映画を一本作ってしまうのはすごいなあ。

息子の良介のうだつの上がらない生活を見た母の落胆は、息子に対してのものなのか、そ…

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全ての始まりは朝、かと思って生きているけど、実は夜ということを、知ってか知らずか、全人類が経験はしている。夜を見つめて何かに見つめ返されて、初めて私自身に気づく。

変わりたいくせに変わらない理由を…

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