真打小津安二郎監督の初のトーキー映画は、ペーソス溢れるリアリズムの粋をいく傑作。息子日守新一は上京して24歳、既に妻坪内美子と赤ん坊を抱える夜間教師で、双六では上がりに近いと、母飯田蝶子を落胆させる…
>>続きを読む小津は庶民の心情を描くのがうまいなと思いつつ、まあ普通の映画。最初のトーキーということで発展途上って感じ。カメラワークも特に印象に残るものもなく、当時の庶民の生活をしれたって感じ。地域とのつながりが…
>>続きを読む神保町シアターの特別企画「生誕120年・没後60年記念 フィルムでよみがえる――白と黒の小津安二郎」にて鑑賞。あらすじは以下の抜粋のとおり。
「一人息子の立身出世を信じて身を削り働いてきた母は、東…
小津安二郎のトーキー第一作。
原作ジェームス・槇は小津のペンネーム。
オリジナルアイデアや原案の構想を立て、シナリオは池田忠雄、荒田正男と3人でまとめ上げた。
夫を亡くした母は田畑を売って息子を東…
所謂、後期小津の画面がここから始まっているような気がする。
正面ショットで切り返し、イマジナリーラインを越える同方向を向いた会話。ローアングルや風景ショット。
夫から妻への呼びかけの強さが今見ても…
貧乏ながら一人息子に学校へ行かせ苦労した母親。久しぶりに息子に会うため上京するも、息子は競争社会の厳しさに疲弊し出世を諦めていた。コテコテの人情物だが、日守新一の笑顔が段々緩やかになっていく演技が良…
>>続きを読む勉強ができるからと息子を信州から東京へ送り十余年、貧乏しつつもその成功を信じ、やっとこさ会いに行ってみると結局息子も貧乏をしている。それじゃあ喋れないだろうと思うくらい白い歯をニッと剥き出して笑いな…
>>続きを読む松竹株式会社