パルムドールを受賞した衣笠監督による日本古典の名作。
言ってしまえば源平時代の武士の執着が起こしたストーカー事件。
この作品の良いところは、盛遠を人を違えてお目当ての袈裟を殺してしまった後の開き直…
極彩色!
「酔えばたくさんおねだりすることがございます」なんて、おどけて見せたりして、愛らしい夫婦。京マチ子かわいい。
互いを慈しんでいる仲に、割って入る盛遠。長谷川一夫じゃなかったら許さん所業。
…
1.ストーカーの映画と言えばそれまで。
2.良かったところは3点。
3.一つ目は現代にも通じる普遍性で、ストーカーの話をここまで大々的に映画にできるのは面白いと思う。古臭さを感じない。
4.二つ目は…
「許してくれ…袈裟殿」
後に文覚となる遠藤盛遠の一幕。
物語の情景は鮮やかな色合いだが、それに反して描かれる物語は乱暴者の人妻への片思い、いやそんな可愛いものではなかった。
ただの武士でもな…
今の感覚で物語や人物像を評価するのも些か野暮な話かと思う。
身勝手な男の所有欲と恋慕の混同が理不尽な結末を迎える。
人妻・袈裟を演じる京マチ子の視線を落とす角度、扇の扱いなど細かい所作が見事!
現代…
画面の「色」で盛遠と渡を表現する演出が良い。青い月明かりの画面にいる盛遠と、橙の灯火の画面にいる渡。神事での組み分けもそうだし、2人の対照的な人物像を描くのに色覚的な演出をするのはまた上手いなと思っ…
>>続きを読む1953年 衣笠貞之助監督作品 89分。 平治の乱で武勲を立てた盛遠(長谷川一夫)は、囮作戦で見た袈裟(京マチ子)に一目惚れする。清盛からの「褒美は思いのまま」との言葉に袈裟を請うが、彼女は渡部渡(…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
©KADOKAWA1953