どんどん不幸になっていく田中絹代を、何処までもまとわりつくカメラ。カメラの視点が、不幸からの視点に見えてくる。
まるで、カメラ自体から逃れたいかのように見えるし、カメラも絶対に逃さない。
しつこく肉…
2007年05月15日19:48
クリーヴランド・シネマテク、溝口シリーズの第二弾。
この映画では、井原西鶴『好色一代女』を下敷きに、江戸時代の美しく純粋な女性の生涯を描いている。13歳で京都御…
まさに封建制社会の地獄めぐり的な物語。お春がお寺で改装する場面など、全編を通して長回しの撮影等ベルトリッチの『ラストエンペラー』などを想起させる。中盤で贋金作りが島原の郭でお金をばら撒く場面は『千と…
>>続きを読むこれは見てよかった。名作。
ちょうどこの前見たシリンの結婚って映画思い出した。女性の描き方は容赦なくミソジニーという感想チラホラだけど女をコテンパンにしてやるという意図は見えない。むしろ男の都合で不…
男社会で翻弄され続け転落していく女性・お春の一代記を描いた溝口健二監督作品。
流麗なカメラワークと主演・田中絹代の演技が素晴らしく、終始画面に釘付けにさせられた。
仏像の顔と過去の男の面影がオーバ…
☆新文芸坐の溝口健二特集『反射する魂たち』の一本。四月の第一土曜日、ヴェーラの成瀬特集「妻として女として」と時間が被りましたが、迷いつつも当作を選びましたよ。
☆まさに一代記でしたが、中盤以降のスピ…
ん~振り返っても退屈の極み.
何が嫌って、これで溝口パンチくらいすぎて本命、夢の「山椒大夫」が見れへんくらい生命力削られたことや。結構泣いた、ほんまに観たかったのに。新文芸坐も芸坐で、「2本目割対象…