見ててだいぶ精神がすり減る。見終えた余韻が悪夢から覚めたときのそれ。
お春の仕草や振る舞いが終盤にかけてどんどん俗っぽくなっていく、この「聖」から「俗」への転落がとにかく悲痛だった。化け猫の仕草を…
『西鶴一代女』は、1952年に公開された溝口健二監督の代表作の一つです。井原西鶴の浮世草子『好色一代女』を原作とし、江戸時代を舞台に、一人の女性が社会のしがらみや男たちに翻弄されながら、転落の人生を…
>>続きを読むお春が回想する形で始まる
殿の好み細かすぎる
元島原にいたと知って態度が変わる人たち
不憫なお春
ただただ
誤解され堕ちていくお春の一生
せっかく息子に会えると出向いたら、
酷い言われようだし…
噂の長回しはもちろん、やはり着物やら屏風やら簪やら鏡やら、所作、言葉遣いにも純粋にうっとりさせられてしまう。
また、ラスト近く、息子の側へ行く場面の音楽の臨場感。そして、長廊下の場面の期待と絶望。
…
いやあーいい映画を見たな、というのが一番の感想。
「産ませていただく」ってやばすぎるな。
男社会のせいで島原に墜ち、這いつくばって出てきたらその過去のせいでまた男から蔑まれるという、、
風俗には通う…
やるせなさが田中絹代の腕の振りに全て詰まっていた哀しすぎる映画
冒頭のふらふらと歩いていくお春の画が、終盤の今のお春でまた重なるところが、最初はなんとなしに見ていた風景に壮絶な哀しい色が加わって、…
当時の不条理、不平等に抗いながら、それに振り回されながら、そこで生きていくしかない1人の女性を描いている。
お春はほとんどが不条理な制度や吹聴のせいで、どんどん貧しい暮らしへ追いやられていく。もし…
まず率直な感想としては
美しいというか
古い映画で画質とか色あいがということでなく
作品として美しい
冒頭から終わりまで流れるように物語が展開していって
会話の場面一つ一つが、演技として脚本として…