ドイツ零年の作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

『ドイツ零年』に投稿された感想・評価

3.5
Rec.
❶25.12.29,シアター・イメージフォーラム/〈特集上映〉ロッセリーニ×ゴダール[2つのゼロ年]
Juzo
4.5

瓦礫の街ベルリンを背景に、戦争が子どもの倫理をどこまで破壊したかを静かに突きつける作品。
ロベルト・ロッセリーニは感情的な告発や説明を排し、廃墟を彷徨う少年の行為と沈黙だけで、戦後社会の空洞を映し出…

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味
-

ドイツもまた敗戦国であるから、戦後間も無くは瓦礫だらけの街が広がっている。家族を愛していたはずの少年が、なんでそんなことをしてしまうのか。仕事もなければ、お金だって物だって騙し取られたようなもので。…

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3.5

2025年12月28日Amazonプライム、無料配信。

『ドイツ零年』
(Germania anno zero)。
1948年製作・公開。
イタリア映画。
監督、ヌーベルバーグの監督たちに影響を与…

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H
3.8
繰り返される階段の上り下りが、最後にとりわけ長い階段を上がって行くことに収斂し、新たな降り方を見出す瞬間の鋭敏さ。それを可能にしたベルリンという都市の面持ちが少年の顔と同じように迫りくる。
セットではない本物の瓦礫の街を少年が彷徨するラスト10分。これは食らう。
tim
-

めちゃくちゃ良かった。
なぜか避けていた系統ではあった所謂ネオリアリズムなんだが、ここまで刺さるとは思わなかった。

全ての責任を背負い込んで落下する少年のどうしようもなさを、非常にロジカルに描いて…

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3.7

 冒頭、敗戦直後のベルリンの本物の瓦礫の山を背景にして少年が駆けていく。ネオレアリズモの成功は、この圧倒的リアリティを誇る無料の舞台装置を得られたことも大きいのだろう。生きるために半ば強制的に瓦礫の…

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2025.12.26@シアター・イメージフォーラム(ロッセリーニ×ゴダール[2つのゼロ年])
4.5

戦後まもないドイツ・ベルリン、空襲であちこち崩れ落ちた廃墟のような風景、主人公の少年の表情は終始暗く険しくて最初から最後まで何ひとつ良いことが起こらない映画ですが、ラスト近く廃ビルの中をさまよう少年…

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