不思議な不思議な作品だった。とはいえ鋭いショットが多く見られる様な凄みがある。官能と食(伊丹十三『タンポポ』みたいだった)、そして(宗教的)寓話。とても理解は出来ないけれどどこか腑に落ちる感覚もある…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
全盲の男と同居する女が「この男は私無しでは生きていけない」と優越感に浸りながら日々を過ごしていく話。
俺はこの映画がめちゃくちゃエロくて、鈴木京香が目の見えない山崎努に意地悪しながら夜の営みを繰り…
「かおるがその男に出会ってから半年が過ぎた。自分なしでは生きていけない男に初めて巡り会った。かおるはそう思っていた。」
難解なように見えて実は単純な依存の話のようにも思えるが、土地に根付く隠れキリ…
その土地の伝承と依存関係にある男女の言葉なき奇妙な絡みが他に例えようもない雰囲気を醸し出している。最小の登場人物でいかにも壮大にそれっぽく世界観を構築するこの青山真治らしさが非常に刺さる。食事シーン…
>>続きを読む鈴木京香って『王様のレストラン』出てたか。突然山崎努に寄りかかられた際に顔の前にかかった髪を直さない鈴木京香、素晴らしい。役者の動きを活かすようなカメラワークもとても良いと思ったが。終盤、別の映画か…
>>続きを読むそろそろ、女優としての鈴木京香について、しっかりと論じても良いのではないでしょうか?
本作の撮影中、山崎努との間でどの様な葛藤があったのか、機会があれば、是非、彼女からお話しを聴いてみたいですね。
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自分にはこの男しかいない。
この男がいなければ自分もいない。
舞台は西伊豆。日常のなかで繰り広げられる摩訶不思議な幻想譚。中年に差し掛かった女(鈴木京香)は、盲目で口も聞けない老人(山崎努)と二人…
障害者と健常者という対立が町の中心部と外れという位置関係によって表されていた。鈴木京香がバーに安藤政信を連れ立ったとき、彼女の姿が見えなくなると彼はうろたえうずくまったあと、嫌がり1人バーを後にする…
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