〈偽りの人生〉とは、「見失う」ことによってはじまってしまう。人は見失い、気づき、真に大切なものをつかむ。「迷子の娘を必死に探す母親」という冒頭からしてこの映画はそのことを伝えているように思う。いたず…
>>続きを読む60年代に入る前に、世代間の対立と人種問題を描いたサークの先見の明は、確かにアメリカの実態を捉えた。渡米後20年にして、ドイツ人サークがアメリカを観る目は、アメリカ人のそれを凌駕した。
色彩豊かで画…
人種問題に対するテーマはある意味で時代の限界も感じるが、鏡というモチーフの象徴的な使用によって、自らのアイデンティティを受け入れることの普遍的な価値を認めた名作だった。
鏡というモチーフは、本物のよ…