60年代に入る前に、世代間の対立と人種問題を描いたサークの先見の明は、確かにアメリカの実態を捉えた。渡米後20年にして、ドイツ人サークがアメリカを観る目は、アメリカ人のそれを凌駕した。
色彩豊かで画…
人種問題に対するテーマはある意味で時代の限界も感じるが、鏡というモチーフの象徴的な使用によって、自らのアイデンティティを受け入れることの普遍的な価値を認めた名作だった。
鏡というモチーフは、本物のよ…
邪魔の入る要所の切り返し。所有欲の言い訳の愛。私は上がっていく、と言いながら降る階段。赤でのつなぎ。青の台本と火、からの茶番
君は映画さえあれば僕は必要ないってえぐいセリフ
最初の枕の動きのスリリン…
国立国際美術館のノー・バウンダリーズ展でミン・ウォンの《ライフ オブ イミテーション》ビデオインスタレーションを観た。1959年のハリウッド映画「イミテーション オブ ライフ」(邦題は「悲しみは空の…
>>続きを読むスケジュールの関係で、ダグラス・サーク傑作選のすべては劇場鑑賞できませんでしたが、後は配信か円盤等でどうにか補充をする予定です。(トホホ)
【↓以下ネタバレがございます↓】
「悲しみは空の彼方に…
体感映画3本分くらいの圧巻の密度。キラキラの宝石が積み重なっていくオープニングからとても良い。盛りを過ぎても向上心すごくて、恋より仕事な女優ママローラ、と娘スージーの母娘すれ違いの筋(まさかの恋敵に…
>>続きを読む観終わったあとの方が何倍も胸にくる。
父親を知らない、愛されたいと願う子供。
母親だという括りに縛られず、女性として愛されたいと願う彼女。
人種なんて関係ないわと言いつつ、アーニーの後のメイドさんも…
何度見ても映画3本を一気に見たような感覚がある。
近いようでその実離れている母娘4人が
時に寄り添い時に傷つけ合いながら
資本主義社会アメリカを舞台に爆速で生きる120分超。
海辺での偶然の出会いか…