第二次世界大戦中の東京下町、ある少女の戦争体験を描いた話。
原作者の海老名香葉子の実体験を基にした作品。
賑やかな家庭に育った少女かよ子を主人公に、アメリカとの開戦から、地方への疎開、東京大空襲が…
故初代林家三平師の夫人、海老名香葉子のエッセイ児童文学のアニメ化。83年初刊。
声優陣には息子である九台目林家正蔵師。
そんな点にも関心を持ちながら観たが、やはり巻き込まれる子供の身は居た堪れず。
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そのほとんどが、戦争ではなく、
その中で生きる人々の日々の煌めきに焦点を当てた作品。
そのそれぞれの人々の、
何かを経験してきっと何かの決断を迫られたことのある人たちなんだなと分からせるような表情…
幼少期に見て印象にのこってる。
幼いながらになにか感じるものがあって覚えていたんだと思う。
戦争は昔の出来事のようだけれど、今だに世界中で戦争により苦しんでる人たちがいるから胸が苦しい。
あっては…
幼稚園児の頃、何故かこの作品に魅了され定期的に観て号泣する行為を儀式的にやっていた。
初めに観たきっかけは戦争反対論者の母の薦めだったかもしれないが、儀式的に繰り返し、号泣する私を最後は気にも留める…
戦争モノではあるものの、日常を丁寧に描かれているのが良かった。
現代から見るとGHQの影響もあるのか戦時中の日本人を全く別物のように思えてしまうが、当然現代と変わりない普通の人たちが暮らしている。
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