何という素晴らしさ。
まずファーストショット。一瞬で胸を撃ち抜かれた。石畳の街、霧、少年、見事な組み合わせだった。
今作は実に不思議な御伽噺のようでありながらどこか愛着があり現実を写していたと思う…
画がきれい。とにかくそれに尽きる。この映画を基にして、かのタルコフスキーが『ローラーとバイオリン』を卒業制作として作ったという。
雪だるまとか手袋とか、こういう「モノに生命が宿る」系の話に弱い。ほ…
美しい(だけではないのがとても好き)パリの風景と、生き物にしか見えない風船。瑞々しい空気感。多幸感全開のファンタジックエンド。街に映える風船の色彩。すごく良い短編だった。
風船の動きどうやってやっ…
1950年代のパリの描写が美しい。
登場人物はほとんどしゃべらないのに、風船と少年の関係性や、少年の孤独、周囲からの冷たい目線がじんわり伝わってくる。
セリフがない分、視線、動き、間がすごく大切…
(C)Copyright Films Montsouris 1956