もしも名画座の支配人だったら その2
1964年、米ソ冷戦下。アメリカ空軍機がモスクワに水爆を落とすという誤った命令を受けるというサスペンス。
邦題だと宇宙飛行モノのSF映画と間違われそうですが…
このレビューはネタバレを含みます
米ソの核をめぐるトラブルを描いた映画。
モノクロの古典映画でほとんど会話劇ながらも、こんなに見応えがあって緊張感があるのが凄すぎる。
俳優陣のセリフの一つ一つだけでなく、カメラワークや無音演出が素…
93/100
・めちゃくちゃに面白い
・ありふれた不具合とルーティンが取り返しのつかない事態に発展していくさまが怖すぎ
・最悪の事態を起こさないための最善が最悪の展開になっていく
・劇伴が無いから…
この映画が『博士の異常な愛情』と同年公開ということに当時のアメリカに蔓延っていた水爆によりもたらされた終末観を強く感じる。登場人物一人一人はしっかりしているのに、全員が少しずつ噛み合わない判断をする…
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