立派な戦後の左翼な映画の一つです。部落民アイデンティティを隠している明治時代長野に住んでいる男の話。理想的な部分と現実的な部分、一緒に混ざっていて、感動的だけじゃなくて、現実の差別、反差別、そして反…
>>続きを読む部落解放同盟初代委員長の松本治一郎が製作顧問に名を連ねる割には、木下恵介監督の抒情的作家としての見識からか?純粋な文芸映画に仕上がっており好感が持て、飯山の千曲川のせせらぎが美しい、瀬川丑松池部良、…
>>続きを読むまさか部落差別ってまだあるのかな?
自分が部落かどうかなんて考えたこともないけど、主人公のように父親に身分を隠し通せと言われたら、本当の自分を誰にも打ち明けられず、わかってもらえないことへの虚無感に…
自分を殺してしまう秘密との葛藤、その戒めを破る「破戒」は、一種のホラーではないか。そう思ったら興味が湧き上がり観た。
小学生の頃、いじめや差別や「◯◯菌」といった言葉で、参加したくなくても空気に巻…
島崎藤村「破壊」は、やはり市川崑の62年作品と、本作の48年版が傑出している。市川版まで12年の開きがある本作と、同じ原作なのに、違う世界観を感じてしまうのはなぜなのか。木下は脚本の久板からの「原作…
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