傷ついた小鳥を助ける温厚だったマックが取り憑かれて見えない幻影に狂気へと変貌した
1人の女性との出会いから全てが狂い憎しみと欲望が伝染する
欲望だけを頼りに盲目に進むマックは知らずして死の谷に近づ…
大傑作。
情景描写が上手い。会話の間に挟まれる静物や鳥にもきちんと意味がある。雨の降らせ方というか、使い方も上手い。不穏なプロポーズと夫婦の崩壊の第一歩として雨を使うのとか。
そして登場人物たちの…
初めてのエリッヒ・フォン・シュトロハイム監督。
自分がこれまで観てきたサイレント映画と比べると(そもそもまだ観ている本数が少ないが…)段違いにリアリティがあって、こんなにも人間のおどろおどろしい醜…
おもしろかった!大金で変わってしまう愛情、友情。トリーナもマクティーグもどんどんイヤな顔になってゆくのが見ててつらかった。お金を貯め込んで、必要な時に使わず、不幸になってくなんてね!最後の絶望感もす…
>>続きを読む「これは私にとっては死体発掘だ。埃の積もった棺桶を開けたら、ひどい悪臭と、背骨が数個に肩甲骨の一部が出てきたようなもの」「男の最愛の人がトラックに轢かれて見分けのつかないほどボロボロになったかのよう…
>>続きを読む前半の幸せそうな新婚旅行のシーンは飾らない感じで本当に素晴らしい。トリナの内向的な性格とマクティーグの内に秘めた暴力性が表面化して、お金によって狂ってしまう二人だけど、元々上昇志向的な思考は内側に秘…
>>続きを読む「貪欲」を意味するタイトルの通り、欲望に取り憑かれた人間たちの末路を描いた超大作。100年前に撮られたとは思えないほど素晴らしいフィルムで、鬼才・シュトロハイムの偉大さを肌で実感する機会となった。
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